アップグレード
このページでは、Moodleのアップグレード方法を詳細に説明します。処理の概要に関しては、アップグレード概要をご覧ください。
必要条件を確認する
あなたのサーバが2.4の必要条件すべてに合致するかどうか、「設定 > サイト管理> サーバ > 動作環境」にて確認してください。
注意: あなたはMoodle 2.2またはそれ以降のバージョンからのみ、Moodle 2.4にアップグレードすることができます。古いバージョンからアップグレードする場合、あなたは最初の段階で2.2にアップグレードする必要があります。
プラグインの更新を確認する
あなたのサイトにインストールしている寄贈/カスタムプラグイン (テーマを含む) の2.4バージョンがあるかどうか、Moodleプラグインディレクトリにて確認してください。2.4バージョンが存在している場合、プラグインコードをダウンロードして、あなたのMoodleコード内の適切な場所にコピーしてください (詳細はプラグインのインストールをご覧ください)。
プラグインのアップグレードはMoodleアップグレード処理の一部として実施されます。
古いプラグインによりアップグレードが失敗する場合、通常あなたはアンインストールするより、関連データを削除しないために、そのプラグインをMoodle内から削除した方が良いでしょう。
注意: あなたが非標準ブロックをインストールしている場合、未定義のブロックケイパビリティに関して、下記をご覧ください。
あなたのサイトを実際にアップグレードする前に
予想どおりに動作するかどうか確認するため、最初にあなたの実運用サイトのコピーを使ったアップグレードのテストをお勧めします。
重要なデータをバックアップする
アップグレード前にバックアップすべき対象が3つあります:
- Moodleソフトウェア (例: サーバ/htdocs/moodle内のすべて)
- Moodleにアップロードされたファイル (例: サーバ/moodledata)
- Moodleデータベース (例: MySQLまたはPostgresデータベース)
詳細はサイトのバックアップをご覧ください。
あなたのサイトをメンテナンスモードにする
あなたのサイトをアップグレードする前、非管理者ユーザのログインを止めるため、メンテナンスモードに切り替えてください。
新しいMoodleソフトウェアをインストールする
標準インストールパッケージ
- あなたの古いMoodleプログラムファイルを別の場所に移動してください。古いファイルの上に新しいファイルをコピーしないでください。
- サーバ内の古いファイルが配置されていた場所に新しいMoodleソフトウェアプログラムのファイルを配置するため、アップグレードファイルを解凍してください。アップグレードに必要であれば、MoodleはSQLおよびmoodledataを調整します。
- あなたの古いconfig.phpファイルを新しいMoodleディレクトリにコピーしてください。
- 上記で言及したとおり、あなたのサイトにカスタムプラグインをインストールしている場合、それらを新しいコードに追加してください。あなたが最新バージョンのMoodleを取得していることを確認することは大切なことです。特に新しいバージョンのコードに上書きしないよう、十分に注意してください。
Linux
mv moodle moodle.backup tar xvzf moodle-2.4.tgz
次に、あなたのconfig.php、すべての独自プラグイン、そして作成している場合は .htaccessファイルをコピーしてください (最初にカスタムプラグインがあなたの新しいMoodleに合致した新しいバージョンであることをチェックしてください):
cp moodle.backup/config.php moodle cp -pr moodle.backup/theme/mytheme moodle/theme/mytheme cp -pr moodle.backup/mod/mymod moodle/mod/mymod
忘れずに、あなたのサーバから moodle/config.php (および他のソースコード) を読めるようにしてください。理想的には、あなたのサーバからファイルに書き込みできないようにすべきです。
あなたがcronを使用している場合、cron.phpに実行権が与えられていること、それから正しいphpコマンドを使用していることに注意してください:
chmod 740 admin/cli/cron.php (some configurations need chmod 750 or chmod 755)
必要であれば、cron.phpの最初の行をコピーしてください (最初の行が '#!/usr/local/bin/php' または '#!/usr/local/bin/php5.3' のようでしたら、'<?php' をコピーする必要はありません)。
Gitを使用する
あなたのMoodleの更新またはアップグレードのためにGitを使用することができます。詳細は管理者用Gitをご覧ください。
コマンドラインアップグレード
Linuxサーバにおいて、Moodle 2.4はウェブブラウザ経由のアップグレードだけではなく、コマンドラインからのアップグレードもサポートします。特定の大規模サイトでは、コマンドラインからのアップグレードの方が信頼できると考えられます。
アップグレードを終了する
最後のステップでは、Moodle内でアップグレード処理を始動させます。
この処理を始動するには、「設定 > サイト管理 > 通知」にアクセスしてください。
Moodleは新しいバージョンを自動的に検知して、必要なすべてのSQLデータベースまたはファイルシステムのアップグレードを実行します。極めて稀なケースですが、アップグレードを実行できない場合、あなたが何をすべきか伝えるメッセージが表示されます。
すべてが (エラーメッセージなしに) 正常終了した場合、あなたの新しいバージョンのMoodleを使って、新しい機能を楽しんでください!
注意: あなたが複数サーバを動作させている場合、すべてのサーバのアップグレードを完了した後、すべてのキャッシュを手動でクリアしてください (「設定 > サイト管理 > 開発 > すべてのキャッシュを削除する」)。
アップグレードの後で
あなたの2.2または2.3インストレーションのconfig.phpでも正常に動作しますが、Moodle 2.4に同梱されているconfig-dist.phpを確認してみると、さらに異なる利用可能なオプションがあります (例 データベースドライバおよび設定)。2.4のconfig-dist.phpを基に、あなたの古いconfig.phpの設定を新しいconfig.phpに設定するのは良いアイデアです。
Moodle 2.4において、あなたに影響する可能性のある問題
ブロックケイパビリティ未定義
あなたが寄贈/カスタムブロックをインストールしている場合、インストール後にブロックケイパビリティが定義されていないというメッセージが表示されることがあります。例えば、次のようになります:
The block <blockname> does not define the standard capability block/<blockname>:myaddinstance
Moodle 2.4において、ブロック使用の管理のために、「addinstance」および「myaddinstance」ケイパビリティが追加されました。これらのケイパビリティを寄贈ブロックに定義する場合、ブロック開発ドキュメント (英語)の「Ready, Set, Go!」セクションをご覧ください。
Moodle 2.3での改善点
あなたがMoodle 2.2から2.4にアップグレードする場合、Moodle 2.3へのアップグレードドキュメント (英語)の「Possible issues that may affect you in Moodle 2.3」セクションをご覧ください。
関連情報
- Using Moodle インストールの問題フォーラム (Installation problems forum) - 英語
- Moodle 2.4リリースノート - 英語
- APIをアップグレードする - 英語