「Moodleをアップグレードする」の版間の差分

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Moodleは、どの旧バージョンからも新しいバージョンに正常なアップグレードができるよう設計されています。 アップブレードバージョンに関して配慮すべき内容は、'''[[Moodle1.6へのアップグレード]]'''、'''[[Moodle1.8へのアップグレード]]'''または'''[[Moodle1.9へのアップグレード]]'''をご覧ください。
Moodleは、どの旧バージョンからも新しいバージョンに正常なアップグレードができるよう設計されています。 アップブレードバージョンに関して配慮すべき内容は、'''[[Moodle1.6へのアップグレード]]'''、'''[[Moodle1.8へのアップグレード]]'''または'''[[Moodle1.9へのアップグレード]]'''をご覧ください。


Moodleをアップグレードする場合、下記の手順に沿って作業を行ってください:
Moodle をアップグレードする場合、下記の手順に沿って作業を行ってください:


== 重要なデータのバックアップを行う ==
== 重要なデータのバックアップを行う ==


この作業は厳密に必要なものではありません。しかし、何らかの理由で旧バージョンに戻る必要がある場合があるかもしれませんので、システムのメジャーアップグレードを行う前にバックアップを行うことは適切な考え方です。実際は、この作業を省略するために、あなたのサーバで毎日Moodleの自動的バックアップを取ればよいでしょう。
この作業は厳密に必要なものではありません。しかし、何らかの理由で旧バージョンに戻る必要がある場合があるかもしれませんので、システムのメジャーアップグレードを行う前にバックアップを行うことは適切な考え方です。実際は、この作業を省略するために、あなたのサーバで毎日 Moodle の自動的バックアップを取ればよいでしょう。


バックアップを取る必要のある部分は3箇所あります:
バックアップを取る必要のある部分は3箇所あります:


=== 1. Moodleソフトウェアディレクトリ ===
=== 1. Moodle ソフトウェアディレクトリ ===


config.phpやテーマ、言語等のあなたが追加したモジュールを回復できるように、事前にこのディレクトリを別の場所にコピーしてください。
config.php やテーマ、言語等のあなたが追加したモジュールを回復できるように、事前にこのディレクトリを別の場所にコピーしてください。


=== 2. データディレクトリ ===
=== 2. データディレクトリ ===
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=== 3. データベース ===
=== 3. データベース ===


ほとんどの場合Moodleのアップグレードでは、フィールドの追加または変更によりデータベーステーブルの更新が行われます。それぞれのデータベースシステムでは異なる方法でバックアップを行います。MySQLデータベースでバックアップを取る1つの方法は単一のSQLファイルに「dump」することです。 次の例はUnixコマンドで"moodle"という名称のデータベースをdumpしています:
ほとんどの場合 Moodle のアップグレードでは、フィールドの追加または変更によりデータベーステーブルの更新が行われます。それぞれのデータベースシステムでは異なる方法でバックアップを行います。MySQL データベースでバックアップを取る1つの方法は単一のSQLファイルに「dump」することです。 次の例はUnixコマンドで"moodle"という名称のデータベースを dump しています:


  mysqldump -u username -p -C -Q -e -a moodle > moodle-backup-2002-10-26.sql
  mysqldump -u username -p -C -Q -e -a moodle > moodle-backup-2002-10-26.sql
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ユーザ名の代わりに、あなたのデータベースアカウントを使用してください。'''-p''' フラグは、あなたが '''-u''' で指定したユーザ名に対するパスワードの入力を求めます。
ユーザ名の代わりに、あなたのデータベースアカウントを使用してください。'''-p''' フラグは、あなたが '''-u''' で指定したユーザ名に対するパスワードの入力を求めます。


バックアップコマンドを実行するホスト (通常、ウェブサーバ) とデータベースホストが異なる場合、mysqldumpuコマンドに '''-h''' オプションでホストを指定してください:
バックアップコマンドを実行するホスト (通常、ウェブサーバ) とデータベースホストが異なる場合、mysqldumpu コマンドに '''-h''' オプションでホストを指定してください:


  mysqldump -u username -p -h databasehost -C -Q -e -a moodle > moodle-backup-2002-10-26.sql  
  mysqldump -u username -p -h databasehost -C -Q -e -a moodle > moodle-backup-2002-10-26.sql  


すべてのプラットフォームで同じインターフェースを提供するMoodleの「MySQL Admin」の「エクスポート」機能を使用することもできます。 Moodleの「MySQL Admin」は、http://download.moodle.org/modules/integrations.php でダウンロードすることができます。このプログラムは、PHPMyAdminとMoodleの管理画面を統合したものです。
すべてのプラットフォームで同じインターフェースを提供する Moodle の「MySQL Admin」の「エクスポート」機能を使用することもできます。Moodleの「MySQL Admin」は、http://download.moodle.org/modules/integrations.php でダウンロードすることができます。このプログラムは、PHPMyAdmin と Moodle の管理画面を統合したものです。


== 新しいMoodleソフトウェアをインストールする ==
== 新しい Moodle ソフトウェアをインストールする ==


=== ダウンロードアーカイブを使用する ===
=== ダウンロードアーカイブを使用する ===


自分が何をやっているのか分からない場合は、古いバージョンに上書きしないでください ... 時々古いファイルが新しいバージョンに問題を生じさせる場合があります。一番良い方法は、現在のMoodleディレクトリを他の名前にリネームして、新しいMoodleアーカイブを元の場所に解凍する方法です。
自分が何をやっているのか分からない場合は、古いバージョンに上書きしないでください ... 時々古いファイルが新しいバージョンに問題を生じさせる場合があります。一番良い方法は、現在の Moodle ディレクトリを他の名前にリネームして、新しい Moodle アーカイブを元の場所に解凍する方法です。


  mv moodle moodle.backup
  mv moodle moodle.backup
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=== CVSを使用する ===
=== CVSを使用する ===


Moodleのアップデート、アップグレードにCVSを使用することができます。
Moodle のアップデート、アップグレードに CVS を使用することができます。
最初に、(空の) MoodleルートディレクトリでCVSチェックアウトを実行してください。
最初に、(空の) Moodle ルートディレクトリで CVS チェックアウトを実行してください。
 
[[:en:CVS_for_Administrators#CVS_Servers|CVS のミラーサーバ]] を使用することができます。下記の SERVER.cvs.moodle.org の部分をお好きなミラーサーバ名に置き換えて下さい。


''Linuxユーザは'''
''Linuxユーザは'''


MoodleをCVSチェックアウトするには、最初にMoodleCVSサーバにログインしてください。
Moodle を CVS チェックアウトするには、最初に MoodleCVS サーバにログインしてください。


   <nowiki>cvs -d:pserver:anonymous@moodle.cvs.sourceforge.net:/cvsroot/moodle login</nowiki>
   <nowiki>cvs -d:pserver:anonymous@SERVER.cvs.moodle.org:/cvsroot/moodle login</nowiki>
   anonymousにはパスワードは不要です、Enterボタンを押してください。
   anonymous にはパスワードは不要ですので、Enter ボタンを押してください。


Moodleルートディレクトリを作成したい場所に移動して、下記のコマンドを入力してください。
Moodle ルートディレクトリを作成したい場所に移動して、下記のコマンドを入力してください。


   <nowiki>cvs -z3 -d:pserver:anonymous@moodle.cvs.sourceforge.net:/cvsroot/moodle
   <nowiki>cvs -z3 -d:pserver:anonymous@SERVER.cvs.moodle.org:/cvsroot/moodle co -r MOODLE_19_STABLE moodle</nowiki>  
  co -r MOODLE_16_STABLE moodle</nowiki>  
   (MOODLE_19_STABLE をチェックアウトしたい場合)
   (MOODLE_16_STABLE をチェックアウトしたい場合)


アップデートするには、Moodleルートディレクトリに移動して、下記のコマンドで新しいファイルにアップデートしてください:
アップデートするには、Moodle ルートディレクトリに移動して、下記のコマンドで新しいファイルにアップデートしてください:


   cvs update -dP
   cvs update -dP
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必要に応じて新しいディレクトリを作成するように、「d」パラメータを使用してください。また、「P」パラメータは空のディレクトリを削除します。
必要に応じて新しいディレクトリを作成するように、「d」パラメータを使用してください。また、「P」パラメータは空のディレクトリを削除します。


'''Windowsユーザは'''
'''Windows ユーザは'''


初期のチェックアウトおよびアップデートに、[http://www.tortoisecvs.org/ Tortoise CVS]を使用することができます。
初期のチェックアウトおよびアップデートに、[http://www.tortoisecvs.org/ Tortoise CVS] を使用することができます。


Moodleファイルを編集している場合、コンフリクトがないか慎重に確認してください。あなたがカスタマイズしたテーマやスタンダードでな無いプラグインは、CVSによる影響を受けません。
Moodle ファイルを編集している場合、コンフリクトがないか慎重に確認してください。あなたがカスタマイズしたテーマやスタンダードでな無いプラグインは、CVSによる影響を受けません。


CVSによるアップデート処理が終わった後、忘れずに管理ページへアクセスしてください。
CVS によるアップデート処理が終わった後、忘れずに管理ページへアクセスしてください。


== アップグレードを終了する ==
== アップグレードを終了する ==


最後にMoodleのアップグレードプロセスを実行します。
最後に Moodle のアップグレードプロセスを実行します。


これを行うには、インストールの管理者ページにアクセスしてください。例. ''<nowiki>http://example.com/moodle/admin</nowiki>''
これを行うには、インストールの管理者ページにアクセスしてください。例. ''<nowiki>http://example.com/moodle/admin</nowiki>''
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         http://example.com/moodle/admin
         http://example.com/moodle/admin


これは、adminでログインしているかどうかは関係ありません。
これは、admin でログインしているかどうかは関係ありません。


Moodleは新バージョンを検出して、必要なデータベースまたはファイルシステムのアップグレードを行います。もし、アップグレードが正常に行われない場合 (非常に稀です) は、何をする必要があるのか知らせてくれるメッセージが表示されます。
Moodle は新バージョンを検出して、必要なデータベースまたはファイルシステムのアップグレードを行います。もし、アップグレードが正常に行われない場合 (非常に稀です) は、何をする必要があるのか知らせてくれるメッセージが表示されます。


すべてが正常 (エラーなし) に終了した場合、新しいMoodleを使うことができます。新しい機能をお楽しみください!
すべてが正常 (エラーなし) に終了した場合、新しい Moodle を使うことができます。新しい機能をお楽しみください!


== 関連情報 ==
== 関連情報 ==
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[[en:Upgrading]]
[[en:Upgrading]]
[[es:Actualización de moodle]]
[[zh:升级]]

2008年9月19日 (金) 18:01時点における版

Moodleは、どの旧バージョンからも新しいバージョンに正常なアップグレードができるよう設計されています。 アップブレードバージョンに関して配慮すべき内容は、Moodle1.6へのアップグレードMoodle1.8へのアップグレードまたはMoodle1.9へのアップグレードをご覧ください。

Moodle をアップグレードする場合、下記の手順に沿って作業を行ってください:

重要なデータのバックアップを行う

この作業は厳密に必要なものではありません。しかし、何らかの理由で旧バージョンに戻る必要がある場合があるかもしれませんので、システムのメジャーアップグレードを行う前にバックアップを行うことは適切な考え方です。実際は、この作業を省略するために、あなたのサーバで毎日 Moodle の自動的バックアップを取ればよいでしょう。

バックアップを取る必要のある部分は3箇所あります:

1. Moodle ソフトウェアディレクトリ

config.php やテーマ、言語等のあなたが追加したモジュールを回復できるように、事前にこのディレクトリを別の場所にコピーしてください。

2. データディレクトリ

アップロードしたコンテンツ (コース資料や学生の課題) が入っていますので、このディレクトリのバックアップは非常に重要です。アップグレードにより、時々データディレクトリ内のディレクトリが、リネームされたり移動される場合があります。

3. データベース

ほとんどの場合 Moodle のアップグレードでは、フィールドの追加または変更によりデータベーステーブルの更新が行われます。それぞれのデータベースシステムでは異なる方法でバックアップを行います。MySQL データベースでバックアップを取る1つの方法は単一のSQLファイルに「dump」することです。 次の例はUnixコマンドで"moodle"という名称のデータベースを dump しています:

mysqldump -u username -p -C -Q -e -a moodle > moodle-backup-2002-10-26.sql

ユーザ名の代わりに、あなたのデータベースアカウントを使用してください。-p フラグは、あなたが -u で指定したユーザ名に対するパスワードの入力を求めます。

バックアップコマンドを実行するホスト (通常、ウェブサーバ) とデータベースホストが異なる場合、mysqldumpu コマンドに -h オプションでホストを指定してください:

mysqldump -u username -p -h databasehost -C -Q -e -a moodle > moodle-backup-2002-10-26.sql 

すべてのプラットフォームで同じインターフェースを提供する Moodle の「MySQL Admin」の「エクスポート」機能を使用することもできます。Moodleの「MySQL Admin」は、http://download.moodle.org/modules/integrations.php でダウンロードすることができます。このプログラムは、PHPMyAdmin と Moodle の管理画面を統合したものです。

新しい Moodle ソフトウェアをインストールする

ダウンロードアーカイブを使用する

自分が何をやっているのか分からない場合は、古いバージョンに上書きしないでください ... 時々古いファイルが新しいバージョンに問題を生じさせる場合があります。一番良い方法は、現在の Moodle ディレクトリを他の名前にリネームして、新しい Moodle アーカイブを元の場所に解凍する方法です。

mv moodle moodle.backup
tar xvzf moodle-1.1.tgz

次に、あなたのconfig.phpやオリジナルテーマ等のプラグインをコピーします:

cp moodle.backup/config.php moodle
cp -pr moodle.backup/theme/mytheme moodle/theme/mytheme

CVSを使用する

Moodle のアップデート、アップグレードに CVS を使用することができます。 最初に、(空の) Moodle ルートディレクトリで CVS チェックアウトを実行してください。

CVS のミラーサーバ を使用することができます。下記の SERVER.cvs.moodle.org の部分をお好きなミラーサーバ名に置き換えて下さい。

Linuxユーザは'

Moodle を CVS チェックアウトするには、最初に MoodleCVS サーバにログインしてください。

 cvs -d:pserver:anonymous@SERVER.cvs.moodle.org:/cvsroot/moodle login
 anonymous にはパスワードは不要ですので、Enter ボタンを押してください。

Moodle ルートディレクトリを作成したい場所に移動して、下記のコマンドを入力してください。

 cvs -z3 -d:pserver:anonymous@SERVER.cvs.moodle.org:/cvsroot/moodle co -r MOODLE_19_STABLE moodle 
 (MOODLE_19_STABLE をチェックアウトしたい場合)

アップデートするには、Moodle ルートディレクトリに移動して、下記のコマンドで新しいファイルにアップデートしてください:

 cvs update -dP

必要に応じて新しいディレクトリを作成するように、「d」パラメータを使用してください。また、「P」パラメータは空のディレクトリを削除します。

Windows ユーザは

初期のチェックアウトおよびアップデートに、Tortoise CVS を使用することができます。

Moodle ファイルを編集している場合、コンフリクトがないか慎重に確認してください。あなたがカスタマイズしたテーマやスタンダードでな無いプラグインは、CVSによる影響を受けません。

CVS によるアップデート処理が終わった後、忘れずに管理ページへアクセスしてください。

アップグレードを終了する

最後に Moodle のアップグレードプロセスを実行します。

これを行うには、インストールの管理者ページにアクセスしてください。例. http://example.com/moodle/admin

       http://example.com/moodle/admin

これは、admin でログインしているかどうかは関係ありません。

Moodle は新バージョンを検出して、必要なデータベースまたはファイルシステムのアップグレードを行います。もし、アップグレードが正常に行われない場合 (非常に稀です) は、何をする必要があるのか知らせてくれるメッセージが表示されます。

すべてが正常 (エラーなし) に終了した場合、新しい Moodle を使うことができます。新しい機能をお楽しみください!

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