APCユーザキャッシュ (APCu)
MoodleでのAPCuの利用について
APCは、通常、サイズが非常に限られていますが、優れたパフォーマンスを提供する共有アプリケーションキャッシュを提供します。APCは複数のインスタンスを設定することができず、Moodle内で1つのAPCキャッシュストアインスタンスしか作成することができません。その驚くべきパフォーマンスと非常に限られたサイズのため、小規模で重要なキャッシュのみをAPCストアにマップすることを強くお勧めします。
APCストアについて理解しておくべきもうひとつの重要な点は、ガベージクリーニングやストレージの再利用機能を提供しないことです。そのため、キャッシュデータは、APCが再起動されるか、ストアが消去されるまで、そこに残ります。さらに、ストアが一杯になると、十分なスペースが確保されるまで、キャッシュ内の情報を保存するためのリクエストは失敗します。このため、定期的にAPCをパージするか再起動することをお勧めします。また、APCがマッピングされた定義には、セカンダリアプリケーションキャッシュインスタンスをマッピングすることをお勧めします。これにより、APCが実際に満杯になった場合、代替のキャッシュが利用できるようになります。
APCのインストール
このプラグインを使い始める前に、APCのドキュメント (http://www.php.net/manual/en/book.apc.php) に目を通すことをお勧めします。上記のドキュメントでは、PECL APC拡張モジュールをインストールすることを推奨しています。http://pecl.php.net/package/apc にあるように、PECL拡張モジュールのインストールに関する情報も含まれています。
また、Linuxを使用している場合、"php7[X]u-pecl-apcu" [PHP 7.1パッケージ] があり、非常に簡単にインストールできることも知っておくとよいでしょう。もしLinuxでパッケージマネージャを使ってPHPをインストールしたことがあるなら、これが最も簡単な方法でしょう。
インストールが完了したら、Webサーバを再起動することを忘れないようにしてください。
MoodleにおけるAPCの活用
最初に行う必要があるのは、APCキャッシュストアのインスタンスを作成することです。これは、キャッシュ設定インターフェイスで行います。
- 管理者としてログインし、サイト管理から 'キャッシュ > 設定' を開きます。
- インストールされているキャッシュストアテーブルで、APCの行を探します。その行に "インスタンスを追加する" リンクが表示されているはずです。そうでない場合は、APC拡張機能が正しくインストールされていません。
- "インスタンスを追加する" をクリックします。
- 新しいインスタンスに名前を付けて、"変更を保存する" をクリックします。設定ページに戻るはずです。
- 設定済みキャッシュストアインスタンステーブルを開き、APCインスタンスの行があること、および準備列に緑のチェックマークが付いていることを確認します。
これで、APCインスタンスを使用する準備が整いました。次のステップは、APCインスタンスを使用するための定義をマッピングすることです。
- 既知のキャッシュ定義のテーブルを探します。このテーブルは現在、Moodle内で使用されているキャッシュをリストアップします。それぞれのキャッシュに対して、あなたはマッピングを編集することができるはずです。
- APCインスタンスにマッピングするキャッシュを探し、マッピングの編集をクリックします。
- 次の画面で、APCインスタンスをプライマリキャッシュとして選択し、変更を保存します。
- 既知のキャッシュ定義テーブルに戻ると、選択したキャッシュのストアマッピングの下に、APCインスタンスが表示されているはずです。APCインスタンスへのキャッシュ定義のマッピングは、必要な数だけ行うことができます。
これで、Moodle内でAPCを使用することができます。
