「PHPUnitテストを書く」の版間の差分

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Moodle 3.4ではPHPUnitが6.4にアップグレードされました (旧バージョンでは5.5が使用されていました)。これはMoodle 3.4でサポートされるPHPのバージョン (7.0、7.1および7.2) およびテスト環境の整合性を高めるため実施されました (詳細はMDL-60611およびリンクされた報告をご覧ください)。内部的には [https://github.com/sebastianbergmann/phpunit/wiki/Release-Announcement-for-PHPUnit-6.0.0#backwards-compatibility-issues PHPUnit 6 で多くが変わりましたが]  (名前空間付きのクラスはより顕著です) 私たちの'''ラッピングレイヤー'''のおかげで (基本および高度なテストケース ...)  古い既存の単体テストへの影響は少なくなり、アップグレードも簡単にできるようになると思われます。
Moodle 3.4ではPHPUnitが6.4にアップグレードされました (旧バージョンでは5.5が使用されていました)。これはMoodle 3.4でサポートされるPHPのバージョン (7.0、7.1および7.2) およびテスト環境の整合性を高めるため実施されました (詳細はMDL-60611およびリンクされた報告をご覧ください)。内部的には [https://github.com/sebastianbergmann/phpunit/wiki/Release-Announcement-for-PHPUnit-6.0.0#backwards-compatibility-issues PHPUnit 6 で多くが変わりましたが]  (名前空間付きのクラスはより顕著です) 私たちの'''ラッピングレイヤー'''のおかげで (基本および高度なテストケース ...)  古い既存の単体テストへの影響は少なくなり、アップグレードも簡単にできるようになると思われます。


しかし、特にphpuni のクラスを直接使用している場合、古い (3.4 以前) テストと新しいテストとの間で互換性を維持できない場合があります。Luckily, both travis and CI tests will detect this situation and it shouldn't be hard to keep all supported branches in core passing ok. Plugins may be trickier, if the same branch is attempting to work against multiple core branches and they are using some phpunit class directly.幸いにもtravisおよびCIの両テストがこの状況を検出してくれるため、コアでサポートされているすべてのブランチを問題なく通過させるのは難しいことではないでしょう。プラグインの場合、同じブランチが複数のコアブランチに対して動作しようとしていて、それらがphpunitクラスを直接使用している場合、よりやっかいになるかもしれません。
しかし、特にphpuni のクラスを直接使用している場合、古い (3.4 以前) テストと新しいテストとの間で互換性を維持できない場合があります。幸いなことにtravisおよびCIの両テストがこの状況を検出してくれるため、コアでサポートされているすべてのブランチを問題なく通過させるのは難しいことではないでしょう。プラグインの場合、同じブランチが複数のコアブランチに対して動作しようとしていて、それらがphpunitクラスを直接使用している場合、よりやっかいになるかもしれません。


To find more information about the changes coming with PHPUnit 6, it's recommended to read the following resources:
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2022年7月8日 (金) 15:01時点における版

テンプレート:Moodle 2.3

作成中です - Mitsuhiro Yoshida (トーク)

各テストの開始時に自動的にリセットされて新しくインストールされた状態となります。

ネームスペース

  • /testsディレクトリ以下のすべてのものはネームスペースを使用する場合にいくつかの簡単なルールに従う必要があります。これらはテストケース、フィクスチャ、ジェネレータ、そして、一般的にはこれらのディレクトリ内すべてのクラスに適用されます。ご覧ください! (要約 = **/classes ディレクトリに適用されるルールと100% 同じです)。

テストケースクラス

すべてのMoodle単体テストで使用される3つの基本テストクラスがあります - basic_testcase、advanced_testcaseおよびprovider_testcaseです。各クラスファイルには1つのテストケースのみを置くことを強く推奨します。

basic_testcase
データベースおよびdataroot、そしてPHPのグローバルを変更しない非常にシンプルなテストです。例えば公式のPHPUnitチュートリアルにある例を試すときに使用します。
advanced_testcase
Moodleのコードを簡単にテストできるよう強化されたテストケースクラスです。
provider_testcase
プライバシープロバイダのテストを容易にするために拡張された拡張テストケースクラスです。4番目のテストケースクラスはMoodleデータベースレイヤのテスト用に特別に設計されているため、他の目的では使用しないでください。

アサーション Assertions

アサーションに関する完全なリストは以下で閲覧可能です。

Moodle version PHPUnit version Links
Moodle 3.11 PHPUnit 9.5 ドキュメンテーション
Moodle 3.10 PHPUnit 8.5 ドキュメンテーション
Moodle 3.7 - 3.9 PHPUnit 7.5 ドキュメンテーション
Moodle 3.4 - 3.6 PHPUnit 6.5 ドキュメンテーション

サンプルプラグインテストケース Sample plugin testcase

PHPUnit テストはプラグインの tests/*_test.phpファイル (例: mod/myplugin/tests/sample_test.php) に配置されます。このファイルにはadvanced_testcaseを継承したクラスを1つだけ含める必要があります。

 namespace mod_myplugin;

 class sample_test extends \advanced_testcase {
     public function test_adding() {
         $this->assertEquals(2, 1+2);
     }
 }

詳細はPHPUnitインテグレーション#クラスおよびファイル命名規則をご覧ください。

Moodleライブラリファイルのインクルード

あなたがいくつかのMoodleライブラリファイルをインクルードしたい場合、常に「global $CFG」を宣言する必要があります。これはテストケースファイルは自動的にグローバル$CFGを利用できない非Moodleコードからインクルードされる可能性があることが理由です。

自動状態リセット

デフォルトでは各テスト後にMoodleデータベースおよびdatarootは自動的にインストール直後の状態にリセットされます。データベースまたは標準グローバル変数の変更が予想される場合、$this->resetAfterTest()を使用してください

あなたが「Warning: unexpected database modification, resetting DB state」というエラーに遭遇した場合、テストが$this->resetAfterTest()を使用していないためだとお考え下さい。

 namespace mod_myplugin;

 class test_something extends \advanced_testcase {
     public function test_deleting() {
         global $DB;
         $this->resetAfterTest(true);
         $DB->delete_records('user');
         $this->assertEmpty($DB->get_records('user'));
     }
     public function test_user_table_was_reset() {
         global $DB;
         $this->assertEquals(2, $DB->count_records('user', array()));
     }
 }

ジェネレータ

デフォルトのインストールを修正する必要があるテストは新しいコースやユーザ等の作成にジェネレータを使用できます。このページのすべての例はadvanced_testcaseから派生したテストクラスのテストメソッドから使用する必要があります。

単体テストのパラメータにPHPUnit @dataProvider関数を使用している場合、あなたはデータプロバイダ関数でデータジェネレータの使用またはユーザ等を変更できないことに留意してください。データプロバイダでは「データのインスタンス化/生成」をしないでください'。ただ、定義のみしてください。そして、テスト本体ではインスタンス化/生成を進めれます。

ユーザを作成する Creating users

それぞれのテスト開始時にはゲストおよび管理者rの2種類のユーザのみ存在します。あなたがさらにテストアカウントを追加する必要がある場合、以下を使用してください:

 $user = $this->getDataGenerator()->create_user();

あなたはユーザアカウントのプロパティも指定できます。例えば以下のようになります:

 $user1 = $this->getDataGenerator()->create_user(array('email'=>'user1@example.com', 'username'=>'user1'));

デフォルトではユーザはログインしていないため、 現在の$USER値を変更するにはsetUser()メソッドを使用してください:

 $this->setUser($user1);

ゲストおよび管理者アカウントにはショートカットメソッドがあります:

 $this->setGuestUser();
 $this->setAdminUser();

現在のユーザをログインなしにするためにNullを使用できます:

 $this->setUser(null);

コースカテゴリを作成する

 $category1 = $this->getDataGenerator()->create_category();
 $category2 = $this->getDataGenerator()->create_category(array('name'=>'Some subcategory', 'parent'=>$category1->id));

コースを作成する

 $course1 = $this->getDataGenerator()->create_course();
 
 $category = $this->getDataGenerator()->create_category();
 $course2 = $this->getDataGenerator()->create_course(array('name'=>'Some course', 'category'=>$category->id));

活動を作成する

活動プラグインの中にはインスタンスジェネレータが含まれているものもあります。ジェネレータクラスはplugindirectory/tests/generator/lib.phpで定義されています。

以下、1ページのリソースで新しいコースを作成する例です:

 $course = $this->getDataGenerator()->create_course();
 $generator = $this->getDataGenerator()->get_plugin_generator('mod_page');
 $generator->create_instance(array('course'=>$course->id));

以下、機能的には同じですが、少し短くなります:

 $course = $this->getDataGenerator()->create_course();
 $page = $this->getDataGenerator()->create_module('page', array('course' => $course->id));

コーホートを作成する

テンプレート:Moodle 2.4 2.4以降、データジェネレータは新しいコホートの作成に対応しています。

 $cohort = $this->getDataGenerator()->create_cohort();

ユーザ登録の簡略化

テンプレート:Moodle 2.4 標準の登録APIの代わりにデータジェネレータの簡易メソッドを使用できます。これは自己登録および手動登録プラグインと一緒に使用することを意図しています。

$this->getDataGenerator()->enrol_user($userid, $courseid);
$this->getDataGenerator()->enrol_user($userid, $courseid, $teacherroleid);
$this->getDataGenerator()->enrol_user($userid, $courseid, $teacherroleid, 'manual');

尺度を作成する

$this->getDataGenerator()->create_scale();
$this->getDataGenerator()->create_scale(array('name' => $name, 'scale' => $scale, 'courseid' => $courseid, 'userid' => $userid, 'description' => description, 'descriptionformat' => $descriptionformat));

ロールを作成する

$this->getDataGenerator()->create_role();
$this->getDataGenerator()->create_role(array('shortname' => $shortname, 'name' => $name, 'description' => description, 'archetype' => $archetype));

タグを作成する

$this->getDataGenerator()->create_tag();
$this->getDataGenerator()->create_tag(array(
    'userid' => $userid, 
    'rawname' => $rawname,
    'name' => $name, 
    'description' => $description, 
    'descriptionformat' => $descriptionformat,
    'flag' => $flag
));

グループ

グループを作成する

$this->getDataGenerator()->create_group(array('courseid' => $courseid));
$this->getDataGenerator()->create_group(array('courseid' => $courseid, 'name' => $name, 'description' => $description, 'descriptionformat' => $descriptionformat));

グループにユーザを追加する

$this->getDataGenerator()->create_group_member(array('userid' => $userid, 'groupid' => $groupid));
$this->getDataGenerator()->create_group_member(array('userid' => $userid, 'groupid' => $groupid, 'component' => $component, 'itemid' => $itemid));

グルーピングを作成する

$this->getDataGenerator()->create_grouping(array('courseid' => $courseid));
$this->getDataGenerator()->create_grouping(array('courseid' => $courseid, 'name' => $name, 'description' => $description, 'descriptionformat' => $descriptionformat));

グルーピングにグループを追加する

$this->getDataGenerator()->create_grouping_group(array('groupingid' => $groupingid, 'groupid' => $groupid));

リポジトリ

リポジトリインスタンスを作成する

テンプレート:Moodle 2.5 一部のリポジトリプラグインにはインスタンスジェネレータを含むものがあります。ジェネレータクラスは plugindirectory/tests/generator/lib.php で定義されています。

$this->getDataGenerator()->create_repository($type, $record, $options);

リポジトリタイプを作成する

テンプレート:Moodle 2.5 一部のリポジトリプラグインにはタイプジェネレータを含むものがあります。ジェネレータクラスは plugindirectory/tests/generator/lib.php で定義されています。

$this->getDataGenerator()->create_repository_type($type, $record, $options);

評定を作成する

評定カテゴリ

$this->getDataGenerator()->create_grade_category(array('courseid' => $courseid));
$this->getDataGenerator()->create_grade_category(array('courseid' => $courseid, 'fullname' => $fullname));

評定アイテム

$this->getDataGenerator()->create_grade_item();
$this->getDataGenerator()->create_grade_item(array('itemtype' => $itemtype, 'itemname' => $itemname, 'outcomeid' => $outcomeid, 'scaleid' => $scaleid, 'gradetype' => $gradetype));

アウトカム

$this->getDataGenerator()->create_grade_outcome();
$this->getDataGenerator()->create_grade_item(array('fullname' => $fullname));

他のタイプのプラグイン

テンプレート:Moodle 2.5 他のどのようなタイプのプラグインもジェネレータを持てます。ジェネレータクラスではcomponent_generator_baseを継承する必要があります。そして、あなたは $mygenerator = $this->getDataGenerator()->get_plugin_generator($frankenstylecomponentname)でインスタンスを取得できます。

いくつかのタイプのプラグインのために上で文書化されたmodのように拡張するcomponent_generator_baseよりも、さらに特定のクラス、例えばtesting_module_generatorのようなクラスがあるかもしれません、そのクラスでは使用すべきメソッド名の一貫したセットを与えることでしょう。そうでなければ、あなたが作業する必要のある異なったものを作成するためにジェネレータ上であなたが好きなどのようなメソッドでも作成できます。

長いテスト Long tests

標準的なテストはすべて可能な限り高速に実行されるべきです。実行に時間を要するもの (10秒以上) または負荷のかかるもの (たとえば外部のサーバへの問い合わせに開発マシンが殺到してしまった場合等) はPHPUNIT_LONGTESTがtrueの場合のみ実行されるようにしなければなりません。この定数はphpunit.xmlあるいはconfig.phpで直接設定できます。

長いテストデータ

大きなテストデータセットをコード内の配列としてではなく、ファイルとして簡単に管理する方法に関して、advanced_testcase::createXMLDataSet()、advanced_testcase::createCsvDataSet()および関連関数を参照してください。詳細はPHPUnit_integration#Extra_methods]]を参照してください。

メッセージ送信テスト

テンプレート:Moodle 2.4 あなたはmessage_send()で送信されたすべてのメッセージを一時的にメッセージシンクオブジェクトにリダイレクトできます。これにより開発者はテストしたコードが期待どおりのメッセージを送信しているかどうか確認できます。

メッセージングを使ったコードをテストする場合、まずトランザクションを無効にしてください。 メッセージングを新しいメッセージシンクにリダイレクトすることにより、 後で結果を確認できます。

$this->preventResetByRollback();
$sink = $this->redirectMessages();
//... メッセージを送信するコード
$messages = $sink->get_messages();
$this->assertEquals(3, count($messages));
//.. . テストメッセージが正しい順序で、適切な内容で生成されました。

メール送信テスト

Moodle 2.6

あなたはemail_to_user()で送信されたメールを一時的にemail message sinkオブジェクトにリダイレクトできます。これにより、開発者はテストしたコードが期待通りのメールを送信しているかどうかを確認できます。

メッセージングを使ったコードをテストする場合、まず「noemailever」の設定を解除してください。メールを新しいメッセージシンクにリダイレクトすることにより、 後で結果を確認できます。

unset_config('noemailever');
$sink = $this->redirectEmails();
//... code that is sending email
$messages = $sink->get_messages();
$this->assertEquals(1, count($messages));

ログストア

あなたはログストアに書き込まれたイベントをテストできますが、テスト実行の前にイベントがデータベースに書き込まれるようトランザクションを無効にして、少なくとも1つの有効なログストアを有効にした上で、ログストアのバッファリングを無効にする必要があります。

$this->preventResetByRollback();
set_config('enabled_stores', 'logstore_standard', 'tool_log');
set_config('buffersize', 0, 'logstore_standard');
get_log_manager(true);

あなたのカバレッジを確認する

テンプレート:Moodle 3.7 PHPUnit には単体テストのコードカバレッジ情報を生成する機能があります。

Moodle 3.7以前、このカバレッジはすべてのファイルを読み込み、そのファイルが全くカバーできないかどうか、または意図的にカバーされているかどうかに関係なく、すべてに対してカバレッジを生成していました。

Moodle 3.7以降、「phpunit.xml」設定には各コンポーネントの生成されたカバレッジインクルードおよびエクスクルード情報が含まれています。

インクルードおよびエクスクルード設定を生成する

テンプレート:Moodle 3.11 あなたが書いているテストと一緒にcoverage.phpファイルを作成することにより、どのファイルがカバレッジのためにチェックされるかプログラム的に記述できます。

Moodle 4.0以降、デフォルト設定がすべてのプラグインに適用されるため、あなたが追加ファイルをカバーしたい場合を除き、coverage.phpを提供する必要はありません。

coverage.phpファイルではテスト対象のコンポーネントに含まれるファイルおよびフォルダを一覧表示できます。指定されたすべてのパスはテストされるコンポーネントからの相対パスです。例えば「'mod_forum」を扱う場合、あなたのコードは「'mod_forum」に置かれます。また、単体テストは「mod/forum/tests/example_test.php」にあります。カバレッジファイルは「mod/forum/tests/coverage.php」にあります。指定されたすべてのパスは「mod/forum」からの相対パスとなります。

含まれるファイル、含まれるフォルダ、除外されるファイルおよび除外されるフォルダを組み合わせて指定できます。これにより、例えば「classes」ディレクトリ全体を含み、その中の特定のファイルまたはフォルダを除外できます。

以下「mod_forum」のcoverage.phpの例です:

メモ: Moodleバージョン3.7および3.10では使用される文法が少しだけ異なります。

return new class extends phpunit_coverage_info {
    /** @var array The list of folders relative to the plugin root to include in coverage generation. */
    protected $includelistfolders = [
        'classes',
        'externallib.php',
    ];

    /** @var array The list of files relative to the plugin root to include in coverage generation. */
    protected $includelistfiles = [];

    /** @var array The list of folders relative to the plugin root to exclude from coverage generation. */
    protected $excludelistfolders = [];

    /** @var array The list of files relative to the plugin root to exclude from coverage generation. */
    protected $excludelistfiles = [];
};

また、@coversアノテーションの使用により、各テストがどのクラスまたは関数を効果的にカバーしているか、より明確に定義できることに留意してください。詳細はドキュメンテーションをご覧ください。

Moodle 4.0以降、以下のデフォルト設定が適用されます:テンプレート:Moodle 4.0

return new class extends phpunit_coverage_info {
    /** @var array The list of folders relative to the plugin root to include in coverage generation. */
    protected $includelistfolders = [
        'classes',
        'tests/generator',
    ];

    /** @var array The list of files relative to the plugin root to include in coverage generation. */
    protected $includelistfiles = [
        'externallib.php',
        'lib.php',
        'locallib.php',
        'renderer.php',
        'rsslib.php',
    ];

    /** @var array The list of folders relative to the plugin root to exclude from coverage generation. */
    protected $excludelistfolders = [];

    /** @var array The list of files relative to the plugin root to exclude from coverage generation. */
    protected $excludelistfiles = [];
};

すでにcoverage.phpファイルが存在する場合、定義済みの値にデフォルトが追加されます。

ベストプラクティス

あなたが単体テストを書く場合に考慮すべきいくつかのベストプラクティス、提案、そして避けるべき点があります。そのいくつかを以下に説明します。

コードカバレッジ

PHPUnitには単体テストのコードカバレッジ情報を生成する機能があり、Moodle 3.7からサポートされています。コードを書く場合、あなたのプラグインのカバレッジのチェックを検討することをお勧めします。

PHPUnitドキュメンテーションで説明されているように@coversアノテーションを明示的に設定することを推奨します。

resetAfterTestの使用を最小限に留める

上で説明した例の多くでは

resetAfterTest

という命名法を用いてテスト終了後にデータベースおよびファイルシステムをリセットしていますが、 必要がなければこれを使用しないのが理想的でしょう。

一般的に言えばモック可能で実際の修正を必要としないコードを書くことを目指すべきでしょう。resetAfterTestを使用した場合、テストの速度が低下します。

共有setUpおよびインスタンス変数の扱いに注意する

あなたはPHPUnit のテストでは以下の主な2つの理由のためインスタンス変数の作成方法および使用方法に注意する必要があります:

  1. あなたがsetUpでフィクスチャを作成またはresetAfterTest関数をコールした場合、 そのフィクスチャおよび条件はテストスイートのすべてのテストに適用されます。これらの条件を満たさないテストをスイートに追加した場合、 その条件が満たされることはありません。これによりテストが遅くなる可能性があります。
  2. PHPUnit は起動時に各テストケースのインスタンスを作成して、 テストが実行される間はそれを破棄しません。テストケース内のデータをインスタンスデータとして保存する場合、_entire suite_が終了するまでメモリに保存されます。これはセットアップされて積極的に破棄されないフィクスチャはガベージコレクションされずにメモリの肥大化につながることを意味します。ひどい場合にはメモリの枯渇に繋がる可能性があります。

データを生成およびresetAfterTestを設定するsetUpを含む既存のテストケースは段階的に廃止して、新しいケースを導入しないでください。

dataProvider関数を活用する

PHPUnitのdataProvider機能は非常に強力で便利であり、 あなたはさまざまな条件で関数を素早く簡単に検証できます。 しかし、dataProvidersを使用する場合、以下のルールに従ってください:

  • resetAfterTestを必要とするリセット可能なデータの追加を最小限に抑えてください。
  • データプロバイダではデータをインスタンス化/生成しないでください。データを定義するのみです。そして、テスト本体はインスタンス化/作成に進めます。データプロバイダはtestSuiteがインスタンス化された後、どのテストが実行される前にもコールされます。各テストは完全なsetUpおよびtearDownを実行して、作成されたデータはすべて破棄されます。
/**
 * Test function accepts parameters passed from the specified data provider.
 *
 * @dataProvider foobar_provider
 * @param int $foor
 * @param int $bar
 */
public function test_foobar(int $foo, int $bar) {
    // Perform the tests here.
}

/**
 * Data provider for {@see self::test_foobar()}.
 *
 * @return array List of data sets - (string) data set name => (array) data
 */
public function foobar_provider(): array {
    return [
        'Same numbers' => [
            'foo' => 42,
            'bar' => 42,
        ],
        'Different numbers' => [
            'foo' => 21,
            'bar' => 84,
        ],
    ];
}

追加テスト設定

通常、テストは外部システムとは連動せず、どのシステムでも同じように動作する必要があります。しかし、時にはあなたは外部システムとの接続またはシステム構成のために何らかのオプションを指定する必要があります。config.phpから$CFGの設定を使用することは意図的に不可能です。 カスタム設定を注入するにはいくつかの方法があります:

  • phpunit.xmlファイルでテスト設定定数を定義する。
  • config.phpでテスト設定定数を定義する。

これらの定数はテストまたはプラグインのコードで使用できます。

Moodle 3.11およびそれ以上で動作するよう単体テストをアップグレードする (PHPUnit 9.5)

テンプレート:Moodle 3.11

Moodle 3.11ではPHPUnitは9.5にアップグレードされました (以前のバージョンでは8.5が使用されていました)。これはMoodle 3.11でサポートされるPHPのバージョン (7.3、7.4、8.0) にテスト環境を合わせるためです (詳細はMDL-71036および関連する問題をご覧ください)。

既存のテストの多くはPHPUnit 9.5でもそのまま動作しますが、かなりの数の非推奨の警告 (テストの出力では「W」) が表示されるます。これらの警告は次のPHPUnitのアップグレードですべてエラーになるため、できるだけ早く新しい対応するものに置き換えるべきでしょう。

PHPUnit 9.5での変更点については以下の資料をご覧ください:

すべての実行すべき変更および置換の良い要約はlib/upgrade.txtファイルにあります。主なポイントは以下の通りです:

  • PHPUnit 8.5で非推奨となった変更点 (以下のセクションを参照) はすべて削除されたため、エラーが発生するようになりました。
  • assertContains()はより厳しく比較するようになりました (assertSame() のように)。新しいassertContainsEquals()が作成され、以前の挙動を提供します。
  • phpunit.xmlスキーマへの変更 (ほとんどが内部的なものです)。あなたがカスタムphpunit.xmlファイルを使用している場合のみ、これらが影響します。
    • 前の<filter>セクションは現在 (良い意味で) <coverage>と呼ばれています。そして、その中では:
      • <whitelist><include>に置換されました。
      • <exclude><whitelist>の子ではなくなりました。代わりに<coverage>の子になりました。
    • しかし、coverage.phpファイルで使用されていた$whitelistxxxプロパティが非推奨となったため、 カバレッジ情報を定義する際には代わりにincludelistfoldersおよびincludelistfiles (xmlの要素をより適切にマッピングするため) を使用するという意味があります。
  • 警告: 個別のテストファイルは実行できないようになりました。実行したいテストを指定するには別の実行方法 (filter、suite、config) のいずれかを使用してください。これは最善の方法が合意された場合、MDL-71049で修正されることを期待しています。
  • よく使われるアサーション: ファイルアサーション、正規表現アサーション、例外期待値等 ... これらはすべて次のPHPUnitのアップデートでエラーになることに注意してください。そのため、早急に更新することをお勧めします。

最後に問題に関連する変更を点確認するのも良いアイデアです。できればコミットメッセージに有用な説明を添えてください。

Moodle 3.10以降で動作するようにユニットテストをアップグレードする (PHPUnit 8.5) Upgrading unit tests to work with Moodle 3.10 and up (PHPUnit 8.5)

テンプレート:Moodle 3.10

Moodle 3.10ではPHPUnitが8.5にアップグレードされました (旧バージョンでは7.5が使用されていました)。これはMoodle 3.10でサポートされるPHPのバージョン (7.2、7.3および7.4) およびテスト環境の整合性を高めるため、およびMoodle 3.11 (php バージョン 7.3、7.4および 8.0) で必要となるPHPUnit 9.xへの移行を容易にして、多くの非推奨要素を事前に削除するために実施されました (MDL-67673およびMDL-64600を参照してください)。(詳細はMDL-67673およびMDL-64600をご覧ください)。

既存のテストの99%はPHPUnit 8.5でそのまま動作しますが、かなりの数の非推奨の警告 ("W" が出力されます) が表示されます。これらの警告は次のPHPUnitアップグレードですべてエラーになるため、可能な限り早く新しい警告に置き換えるべきです。

PHPUnit 8.5での変更点に関して、以下のリソースをご覧ください:

  • 良記事 リリースの主要変更点すべてが説明されています。
  • PHPUnit 8リリースアナウンスメント
  • リリースの詳細変更ログ
  • 公式PHPUnitマニュアル
  • すべての実行すべき変更および置換に関する分かりやすい要約はlib/upgrade.txtファイルにあります。主なポイントは以下の通りです:
    • すべてのテンプレートメソッド (setUp()、tearDown()) がvoidを返す必要があるようになったため、PHP 7.0のサポートは廃止されました。これはPHP 7.0をサポートするMoodleの古いブランチに対して同じテストを実行していたサードパーティプラグインのほとんどに影響を及ぼします。
    • PHPUnit/DBUnitは削除されて、軽い代替システムと置換されました。。
    • 多くはアサーション (assertContains(), assertEquals()...) および@expectedExceptionXXXアノテーションで使用されます。再度、これらすべてはPHPUnit 9でエラーとなることに留意してください。
  • 最後に課題に関連する変更点の閲覧も良いアイデアです。可能であれば、コミットメッセージに有用で十分な説明を添えてください。

Moodle 3.7およびそれ以上で動作するよう単体テストをアップグレードする (PHPUnit 7.5)

テンプレート:Moodle 3.7

Moodle 3.7ではPHPUnitが7.5にアップグレードされました (旧バージョンでは6.xが使用されていました)。これはMoodle 3.7 (7.1、7.2および7.3) でサポートされるPHPバージョンとテスト環境の整合性を高めるために実施されました (詳細はMDL-65204およびリンクされた問題をご覧ください)。内部的にはPHPUnit 7 で多くのことが変わりました (PHP 7.1らしさ、型付きシグネチャ、 voidリターン、assertEquals()の変更) が我々の wrapping layer (基本および拡張テストケース ...) によって既存のユニットテストへの影響は少なく、アップグレードも簡単になると予想されます。

PHPUnit 7での変更点に関して、以下のリソースをお読みください:

Moodle 3.4およびそれ以上で動作するよう単体テストをアップグレードする (PHPUnit 6)

テンプレート:Moodle 3.4

Moodle 3.4ではPHPUnitが6.4にアップグレードされました (旧バージョンでは5.5が使用されていました)。これはMoodle 3.4でサポートされるPHPのバージョン (7.0、7.1および7.2) およびテスト環境の整合性を高めるため実施されました (詳細はMDL-60611およびリンクされた報告をご覧ください)。内部的には PHPUnit 6 で多くが変わりましたが (名前空間付きのクラスはより顕著です) 私たちのラッピングレイヤーのおかげで (基本および高度なテストケース ...) 古い既存の単体テストへの影響は少なくなり、アップグレードも簡単にできるようになると思われます。

しかし、特にphpuni のクラスを直接使用している場合、古い (3.4 以前) テストと新しいテストとの間で互換性を維持できない場合があります。幸いなことにtravisおよびCIの両テストがこの状況を検出してくれるため、コアでサポートされているすべてのブランチを問題なく通過させるのは難しいことではないでしょう。プラグインの場合、同じブランチが複数のコアブランチに対して動作しようとしていて、それらがphpunitクラスを直接使用している場合、よりやっかいになるかもしれません。

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See also