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最初に、パニックにならないでください!
'''最初に、パニックにならないでください! :-)'''


このガイドは最初に Moodle をインストールする方法に関して説明したものです。ウェブサーバの広範囲に渡る細かな違いをカバーするために、この文章は長く複雑に見えるかもしれません。パニックにならないでください。方法が分かりさえすれば Moodle を数分でインストールできますから!
このガイドは最初に Moodle をインストールする方法に関して説明したものです。ウェブサーバの広範囲に渡る細かな違いをカバーしているため、この文章は長く複雑に見えるかもしれません。パニックにならないでください。方法が分かりさえすれば、Moodle を数分でインストールできますから!


問題がある場合は、この文書を時間をかけて読んでください - ほとんどの解決方法はここに書いてあります。
問題がある場合は、このドキュメントを時間をかけて読んでください - ほとんどの解決方法はここに書いてあります。問題を解決できない場合、[http://moodle.org/course/view.php?id=5 moodle.org Using Moodle]を通して Moodle コミュニティに相談してください。


別の選択肢は、あなたのために Moodle を完璧に管理するウェブホスティングを提供している[http://moodle.com/hosting/ Moodle Partner]に連絡することです。あなたはインストール等に関する問題にとらわれることなく、教育に専念することができます!
別の選択肢は、あなたのためにMoodleを完璧に管理するウェブホスティングを提供している [http://moodle.com/hosting/ Moodle Partner] に連絡することです。あなたはインストール等に関する問題にとらわれることなく、教育に専念することができます! Moodle Partner は好ましいオプションですが、あなたが Cpanel を使用するホスティング会社を選択する場合、ホストの選択から Cpanel 経由の Moodle 設定に関する[http://otaru-jc.ac.jp/hagley/settingupmoodleonhostingwithcpanel.swf チュートリアル]をご覧ください。


== システム要件 ==
あなたが自分のコンピュータで Moodle を動作させたい場合、またこのページを少々難しく感じる場合、次のガイドをご覧ください: 「[[AMPのインストール|Apache、MySQL および PHP のインストール]]」「[[コンプリートインストールパッケージ|Moodle コンプリートパッケージのインストール]]」 これらのガイドでは、人気のあるプラットフォームに Moodle をインストールするためのインストラクションが提供されています。
==目次==
__TOC__


Moodleは 主として PHP、Apache、MySQL を使用した Linux 環境 ( LAMP プラットフォームとして知られています ) で開発を行っています。 しかし、定期的に PostgreSQL、WindowsXP、Mac OS X、Netware 6 の環境でテストしています。
== システム要件==
 
当初、Moodle は [[Apache]]、[[MySQL]] および [[PHP]] (LAMP プラットフォーム) を使用して Linux で開発されました。また、定期的に WindowsXP/2000/2003 (WAMP)、Solaris 10 (Sparc、x64)、Mac OS X、Netware 6 でも Moodle の動作テストが行われています。Moodle では、PostgreSQL、Oracle および Microsoft SQL サーバのデータベースもサポートしています。
 
'''メモ - あなたがホスティングサービスを利用する場合''': ほとんどのウェブホスティングでは、デフォルトで必要条件を満たしていると思われます。契約する前に、Moodle に必要なシステム要件を満たしているかどうか、ウェブホスティングサービスのサポートデスクに連絡して確認してください。「PHP メモリーリミット (PHP memory limits)」および「MySQL 最大問い合わせ数 (MySQL question limits)」は特に重要です。あなたの希望するホスティング会社が Moodle のシステム要件を満たすサービスを提供しない場合、またはすでに契約してしまった場合、理由を尋ねてください。そのホスティング会社がシステム要件を変更しない場合、他のホスティング会社の利用を考えてください。


Moodle のシステム要件は下記のとおりです:
Moodle のシステム要件は下記のとおりです:


* ウェブサーバソフトウェア。ほとんどのユーザは、Apache を使用していますが、Moodle は Windows プラットフォームにおける IIS のように、PHP をサポートするあらゆるウェブサーバで動作します。
'''ハードウェア''' (ホスティングを使用しない場合)
* PHP スクリプト言語 ( バージョン4.1.0 以上 ) 。PHP5 ( バージョン5.1.0またはそれ以降 ) は、Moodle1.4 以降でサポートしています。
* ディスク容量: 空き容量60MB (最低)。あなたの教材を保存するには、さらに空き容量が必要です。
* 動作可能なデータベースサーバ: MySQL または PostgreSQL を完全にサポートしています。これらのデータベースサーバの使用を推奨します。
* メモリ: 256MB (最低)、1GB (推奨)。一般的な経験則では、Moodle は 1GB の RAM ごとに50名の同時接続ユーザをサポートします。しかし、この値はハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせで変わります。
'''ソフトウェア'''
* ウェブサーバソフトウェア: ほとんどの人は [[Apache]] を使用しますが、Moodle [[PHP]] をサポートする Windows プラットフォームの [[IIS]] でも動作します。PHP はウェブサーバのバージョンに依存します。あなたが選択したウェブサーバで動作する最新バージョンの PHP 使用をお勧めします。
* PHP スクリプト言語: ([http://www.php-accelerator.co.uk PHP-Accelerator]と Moodle を同時にインストールすると問題が生じる場合がありますので注意してください。) 現在2つのバージョンの PHP (またはブランチ) があります。2つのバージョンは、PHP4 および PHP5 で、Moodle の必要条件は下記のとおりです。
** Moodle 1.4以降: PHP4 (4.1.0以降) または PHP5 (5.1.0以降) がサポートされます。
** Moodle 1.6以降: PHP4 (4.3.0以降) または PHP5 (5.1.0以降) がサポートされます。
** Moodle 2.0以降: PHP4はサポートしません。PHP5 (5.1.0以降) が必須です。
** PHP設定
*** 「safe_mode」をOFFにしてください (php.ini または Apache 設定ファイルを確認してください)。
*** 「memory_limit」は少なくとも40Mにしてください。Moodle 1.8 以前のバージョンでは40Mより少ない設定値で大丈夫です。大規模な Moodle サイトでは、128M 以上の設定値が必要な場合があります。PHP 5.2.x では、以前のバージョンの PHP より多くの memory_limit 設定値を必要とします。64bit のオペレーティングシステムでは、更に多くの memory_limit 設定値を必要とします。
*** 「session.save_handler」を ''files'' に設定してください。
** PHP エクステンションおよびライブラリ
*** Moodle 1.6以降では mbstring エクステンションの使用をお勧めします。
*** Moodle 1.6以降では iconv エクステンションの使用をお勧めします。
*** ログページが作成するグラフを閲覧するため、[http://www.boutell.com/gd/ GDライブラリ]、[http://www.freetype.org/ FreeType 2]ライブラリおよびエクステンションが必要です。
*** あなたが MySQL データベースを使用する場合、mysql エクステンションが必要です。いくつかの Linux ディストリビューション (Red Hat 等) では、これは任意のインストールとなっていますので注意してください。
*** あなたが PostgreSQL データベースを使用する場合、pgsql エクステンションが必要です。
*** zip/unzip を動作させるため、zlib エクステンションが必要です。
*** Moodle 1.8以降では、curl エクステンションの使用をお勧めします。
*** Moodle 1.8以降では、tokenizer エクステンションの使用をお勧めします。
*** [[Moodleネットワーク]]を動作させるため、curl および openssl エクステンションが必要です (Moodle 1.8 以降)
*** 特に外部認証やユーザ登録等の Moodle のオプション機能を動作させるためには、他の PHP エクステンションも必要です (例 : LDAP 認証用の LDAP エクステンション、Chat サーバ用の sockets エクステンション)。
* データベースサーバ: どのバージョンの Moodle においても [[MySQL]] および [[PostgreSQL]] が完全にサポートされていますのでお勧めします。Microsoft SQL サーバおよび Oracle のサポートは、Moodle 1.7 で追加されました。多くのユーザが選択している点で「MySQL」は選択肢として最適ですが、あなたが特に大規模の Moodle サイトを構築する場合、[[PostgreSQLを使う理由]]はあります。
** Moodle 1.5以降: MySQL (バージョン 3.23以降) または PostgreSQL (7.4以降)
** Moodle 1.6以降: MySQL (バージョン 4.1.12以降) または PostgreSQL (7.4以降)
** Moodle 1.7以降: MySQL (バージョン 4.1.12以降) または PostgreSQL (7.4以降) または Microsoft SQL Server 2005 (バージョン 9 または[http://moodle.org/mod/forum/discuss.php?d=59284 SQL Server Express 2005])
: MySQLノート : Moodle 1.6 以降では、あなたがラテン語のみを使用している場合、MySQL 4.1.12 を使用することができます。非ラテン語を使用している場合、MySQL 4.1.16 以降を使用してください。今のところ、MySQL 設定ファイルの設定「SQL_MODE」はOFF (<nowiki>''</nowiki> または 'MYSQL40') にしてください。
: PostgreSQL ノート: PostgreSQL 7.4 以降のバージョンを使用してください。 多くの Moodle サイトでは、8.0 および 8.1 が使用されています。
 
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]
 
== ユーザ数は? ==
 
ハードウェアおよびソフトウェアの必要条件に加えて、何名のユーザがあなたの Moodle を利用できるか考える必要があります。ユーザ数に関して考慮すべき2種類の数値があります。
 
* '''閲覧ユーザ数''': あなたの Moodle サイトを同時に閲覧できる最大ユーザ数です。この値は、あなたの「組織の人数」または「コースのユーザ数」 (の多い方) で計算してください。
* '''データベース同時接続ユーザ数''': データベースに同時接続する  (小テストを含む Moodle の活動モジュールに必要な) 最大ユーザ数です。この数値は、Moodle を同時に使用するユーザ数です。教育機関では、この数値を取得するため、時間割/出席簿等を使用してください。
 
これらの数値を取得できたら、あなたの Moodle がこのユーザ数をサポートできるかどうか分析を開始できます。はっきりしたユーザ数は、ハードウェア/ソフトウェア/ネットワークの組み合わせに依存します。通常、サーバに搭載されているメモリ容量 (RAM) が決定的要素となりますが、速いプロセッサ速度もページロードの待ち時間を減らす要素となります。
 
:単一のサーバでの一般的な最大同時接続ユーザ概数 = RAM (GB) * 50
:最大閲覧ユーザ数 = 最大同時接続ユーザ概数 * 5
 
例えば、キャンパスのコンピュータの合計数500台、同時接続ユーザ数が常時100名の大学の場合、サーバに2GBのRAMを搭載することにより、同時接続ユーザ数をサポートすることができます。
 
'''あなたがホスティングアカウントを使用している場合''': データベース同時接続数およびプロセッサロードに関する制限をプロバイダに問い合わせてください。この問い合わせにより、あなたの Moodle が管理できるユーザ数を適切に見積もることができます。


ほとんどのウェブホスト会社では、これらの機能を標準的にサポートしています。もし、あなたが契約した会社が、これらの機能をサポートしない数少ない会社である場合、なぜそうなのかたずねて、他の会社と契約することを考えてください。
'''メモ:''' 2007年8月21日現在、特にあなたが多くのコース (例 20,000以上) を持っている場合、Moodle 1.8.2+ コードは大規模なインストールには向いていません。ロール関連のコードがデータベースクエリーに関して完全には最適化されていないため、さらに開発が必要であることが主な理由です。あなたが 1.8.x コードを規模の大きな教育機関で使用することを計画している場合、独自のテストおよびパフォーマンスプロファイリングを実施する十分な時間があることを確認してください。


自分のコンピュータで Moodle を動かしたくても、少々取り付きにくいと考えている方は、[[AMPのインストール|Apache、MySQLおよびPHPのインストール]]をご覧ください。人気のあるほとんどのプラットーフォームに、これらをインストールするためのステップバイステップの方法が記されています。
[更新] このパフォーマンスに関する問題は、最近のバージョン Moodle 1.8.3+ でかなり改善されました (このスレッドディスかションをご覧ください: http://moodle.org/mod/forum/discuss.php?d=83281 )。しかし、1.8.x コードを規模の大きな教育機関で使用する場合、まだ慎重に計画してください。


== ダウンロードおよびファイルのコピー ==
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]


Moodleを 入手するには圧縮パッケージをダウンロードする方法と CVS 経由で入手する方法の2つの方法があります。これらに関する説明はダウンロードページ http://moodle.org/download/ に掲載されています。
== 所定の位置にファイルをダウンロードおよびコピーする ==


パッケージをダウンロードして解凍、または CVS 経由でチェックアウトすると「moodle」という名称の多くのファイルとフォルダが含まれたフォルダが現れます。
Moodle を入手するには、「圧縮パッケージ」または「CVS 経由」の2つの方法があります。
* [http://download.moodle.org/ Moodleダウンロードページ: http://download.moodle.org/] には、2種類の圧縮パッケージがあります。 Moodle 関連のファイルのみ同梱したスタンダードディストリビューションおよびウェブ環境で Moodle を動作させるために必要なプログラムも同梱した[[コンプリートインストールパッケージ|Moodle コンプリートインストールパッケージ]]です。
* CVS の利用に関する有用なインストラクションは、[[管理者用CVS]]ページでご覧いただけます。完全な [http://moodle.cvs.sourceforge.net/moodle/moodle/ Moodle Sourceforge CVSリポジトリ]も閲覧することができます。


moodle フォルダを丸ごとウェブサーバのドキュメントディレクトリに入れることができます。この場合、http://yourwebserver.com/moodle というような配置になります。または、すべてのコンテンツを ウェブサーバのドキュメントディレクトリに直接入れることもできます。この場合、シンプルに http://yourwebserver.com というような配置になります。
圧縮された Moodle をダウンロード後、
tar -zxvf [filename]


あなたが Moodle をローカルコンピュータにダウンロードして、ウェブサイトにアップロードする場合、圧縮されたファイルをそのままアップロードして、サーバ内で解凍した方が良いでしょう。 Cpanel のようなウェブホスティングインターフェースでも、「ファイルマネージャー」を使って圧縮されたファイルを解凍することができます。
または


unzip [filename]


== サイト構成 ==
のコマンドを使用して、書庫を解凍してください。


このセクションは読み飛ばしても安全です。しかし、より深い理解のための、Moodle フォルダ構成に関する簡単な概要を記します:
あなたが CVS を使用している場合、CVS Checkout コマンドを実行してください。


config.php - 基本的な設定を含んでいます。このファイルは Moodle のダウンロードに同梱されていません - インストール時に自動的に作成されます。
多くのファイルおよびフォルダを含んだ「moodle」という名称のディレクトリが解凍されます。
install.php - config.php を作成ために実行するスクリプトです。
version.php - Moodle コードの現バージョンを定義しています。
index.php - サイトの表示です。


あなたの Moodle サイトが '''<nowiki>http://yourwebserver.com/moodle</nowiki>''' のように配置されている場合、すべてのフォルダをウェブサーバのドキュメントディレクトリにコピーすることができます。また、'''<nowiki>http://yourwebserver.com</nowiki>''' のように配置されている場合、フォルダ内のコンテンツをすべてウェブサーバのドキュメントディレクトリにコピーすることもできます。
あなたが Moodle を自分のコンピュータにダウンロードして、それからウェブサイトにアップロードする場合、アーカイブ全体を1つのファイルとしてアップロードした後、サーバ内で解凍した方が良いでしょう。Cpanel のようなウェブホスティングインターフェースでも、「File Manager」等を使用してアーカイブを解凍することができます。
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]
=== Moodle ディレクトリ構造 ===
このセクションは読み飛ばしても安全です。しかし、より深い理解のための、Moodle フォルダコンテンツに関する簡単な概要を記します:
: config.php - 基本的な設定を含んでいます。このファイルは Moodle のダウンロードに同梱されていません - インストール時に自動的に作成されます。
: install.php - config.php を作成ために実行するスクリプトです。
: version.php - Moodle コードの現バージョンを定義しています。
: index.php - サイトの表示です。
: admin/ - サーバ全体を管理するコードです。
: admin/ - サーバ全体を管理するコードです。
: auth/ - ユーザ認証のためのプラグインモジュールです。
: auth/ - ユーザ認証のためのプラグインモジュールです。
46行目: 112行目:
: calendar/ - カレンダーを表示・管理する全コードです。
: calendar/ - カレンダーを表示・管理する全コードです。
: course/ - コースを表示・管理するためのコードです。
: course/ - コースを表示・管理するためのコードです。
: doc/ - Moodleのヘルプドキュメントです ( 例 このページ ) 。
: doc/ - Moodleのヘルプドキュメントです (例 このページ) 。
: files/ - ファイルを表示・アップロードするためのコードです。
: files/ - ファイルを表示・アップロードするためのコードです。
: lang/ - 英語の言語パックです。他の言語パックは、config.php で設定する'''$CFG->dataroot'''の'''lang'''ディレクトリに入ります。
: lang/ - 英語の言語パックです。他の言語パックは、config.php で設定する'''$CFG->dataroot'''の'''lang'''ディレクトリに入ります。
56行目: 122行目:
: user/ - ユーザを表示・管理するためのコードです。
: user/ - ユーザを表示・管理するためのコードです。


== config.php を作成するためにインストールスクリプトを実行 ==
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]


インストールスクリプト ( install.php ) を実行するためには、ウェブブラウザを使って Moodle メイン URL にアクセスしてください。または、http://yourserver/install.php に直接アクセスしてください。
== あなたのシステムをセットアップする==
Moodle が正常にインストールされることを確認した後、ウェブサーバの設定が正しいかどうか確認してください。Moodle のために空のデータベースを作成して、最後にあなたが Moodle のコースにアップロードしたファイルが保存されるディレクトリを作成してください。.


( インストーラーはクッキーを設定しようとします。もし、ブラウザに警告が表示された場合はクッキーを受け入れてください! )
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]


Moodle は必要な設定を検出して、config.php と呼ばれる新しい設定ファイルを作成するための画面にあなたを導きます。最後の過程で Moodle は適切な場所にファイルを書き込みます。もしくはボタンをクリックすることでインストーラーから config.php ファイルをダウンロードして、サーバのメイン Moodle ディレクトリにアップロードすることができます。
=== ウェブサーバ設定を確認する ===


途中でインストーラーはあなたのサーバ環境をチェックして問題を解決する方法を提案します。ほとんどの場合はこの提案で十分です。しかし行き詰った場合は、一般的な内容に関する下記の詳細情報を読むことが、あなたの手助けとなるでしょう。
*最初に、あなたのサーバのデフォルトページが「index.php」に設定 (恐らく、index.html、default.htm 等も含めて) されていることを確認してください。Apache では、httpd.conf ファイルの DirectoryIndex パラメータを使用して設定します。私の設定は次のようにしています:


=== 一般ウェブサーバ設定 ===
'''DirectoryIndex''' index.php index.html index.htm


最初に、あなたのウェブサーバで index.php がデフォルトページに設定されていることを確認してください。( おそらくその他 index.html、default.htm 等が設定されていることでしょう )
:index.php が記述されていること確認してください。また、効率が良いように、リストの最初に index.php を記述することをお勧めします。


Apache では httpd.conf ファイルの中の DirectoryIndex パラメータで設定します。私の設定は通常下記のようになっています:
*次に、「あなたが Apache 2 を使用している場合」、<nowiki>http://server/file.php/arg1/arg2</nowiki>'のように引数を渡すことができるよう、''AcceptPathInfo'' を有効にしてください。これは、リソース間の相対リンクを使用できるようにする重要な設定です。また、あなたの Moodle ウェブサイトを使用するユーザに対して、パフォーマンスを向上させます。有効にするには、httpd.conf ファイルに下記の行を追加してください。


  '''DirectoryIndex''' index.php index.html index.htm
  '''AcceptPathInfo''' on


index.php がリストの中にあることを確認してください。( 効率を考えるとリストの最初にあった方が良いでしょう )
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]


2番目に、あなたが Apache2 を使っているのでしたら、AcceptPathInfo 変数を有効にしてください。この設定は、スクリプトが http://server/file.php/arg1/arg2 のような参照を行えるようにします。この設定は、あなたのサイトに対して相対リンクの使用を許可し、Moodle ウェブサイトを利用するユーザにレスポンス向上をもたらすために必要です。下記の行を httpd.conf ファイルに追加することで、この設定を有効にできます。
=== PHP 設定を確認する ===


'''AcceptPathInfo''' on
Moodle を動作させるためには、数多くの PHP 設定を有効にする必要があります。ほとんどのサーバでは、これらの設定は、すでにデフォルトとされています。しかし、いくつかの PHP サーバ (および最新の PHP バージョン) では、異なる設定をする必要があります。これらの設定は、PHP設定ファイル (通常、'''php.ini''' と呼ばれます) で設定します:


3番目に、Moodle が動作するために、多くの PHP の設定をアクティブにする必要があります。多くのサーバでは下記の設定はすでにデフォルト設定となっています。しかし、いくつかの PHP サーバ ( そして、最新の PHP バージョン ) では設定内容が異なっている場合があります。これらの設定は PHP の設定ファイル( 通常は php.ini と呼ばれます ) に定義されています:
  magic_quotes_gpc = 1    (必須ではありませんが、お勧めします)
 
  magic_quotes_runtime = 0    (必須)
  magic_quotes_gpc = 1    ( 好ましいですが必須ではありません )
  magic_quotes_runtime = 0    ( 必須 )
  file_uploads = 1
  file_uploads = 1
  session.auto_start = 0
  session.auto_start = 0
  session.bug_compat_warn = 0
  session.bug_compat_warn = 0


あなたがサーバ内の httpd.conf や php.ini にアクセスできない場合や、他のアプリケーションで異なる設定をする必要がある場合は、すべてのデフォルトセッティングを上書きすることができます。
:あなたが php.ini をすでに編集しているのでしたら、任意で次の設定を追加してみてください。例えば、通常デフォルトで 2MB に設定されている添付ファイルの最大アップロードサイズを、次のように 16MB に変更できます:
post_max_size = 16M
upload_max_filesize = 16M


これを行うには、下記の設定を定義した .htaccess という名称のファイルを Moodle のメインディレクトリに置く必要があります。 これは、設定の上書きが許可された Apache サーバのみで動作します。
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]
 
=== ウェブサーバおよび PHP 設定のために .htaccess ファイルを使用する ===
 
直接サーバファイルを触れるようでしたら、直接上記ファイルを編集してください。あなたが他のアプリケーション用の異なる設定を必要とするウェブホスティングに Moodle をインストールして、サーバの '''httpd.conf''' または '''php.ini''' にアクセスできない場合、デフォルト設定をオーバーライドできる可能性もありますので心配しないでください。次の方法は、オーバーライドが許可されたApacheのみで動作します。
 
* Moodle メインディレクトリに '''.htaccess''' というファイル名のファイルを作成してください。ファイルの内容には、次のように記述してください。


  DirectoryIndex index.php index.html index.htm
  DirectoryIndex index.php index.html index.htm
104行目: 178行目:
  php_flag session.bug_compat_warn 0
  php_flag session.bug_compat_warn 0


アップロードファイルの最大サイズを下記のように設定することもできます:
* 任意で、次のように最大アップロードファイルサイズを設定することもできます。


  LimitRequestBody 0
  LimitRequestBody 0
  php_value upload_max_filesize 2M
  php_value upload_max_filesize 2M
  php_value post_max_size 2M
  php_value post_max_size 2M
   
   
* 最も簡単な方法は、Moodleの lib/htaccess を '''.htaccess'' としてコピーした後、あなたの環境に適切な形で編集する方法です。コピーしたファイルの中には、詳細なインストラクションが記載されています。例えば、Unix shell でファイルをコピーするには、次のコマンドを実行します:
 
  cp lib/htaccess .htaccess
 
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]
 
=== 空のデータベースを作成する ===
 
あなたのデータベースシステムに、空のデータベース (例 "''moodle''") およびデータベースにアクセスできるユーザ (例 ''moodleuser'' ) を作成してください。テスト用にアカウント「root」を使用することはできますが、運用サイトでの使用はお勧めできません。サーバの不正侵入者によりパスワードを発見された場合、1つのデータベースのみでなく、データベース全体が危険に晒されます。
 
::'''警告''': Moodle 1.5.x は、ストリクトモード設定 (STRICT_TRANS_TABLES および STRICT_ALL_TABLES) では動作しませんので注意してください -- [http://moodle.org/mod/forum/discuss.php?d=58552 http://moodle.org/mod/forum/discuss.php?d=58552] を参照。ですから、あなたが MySQL 5.x を使用している場合、MySQL 設定ファイル (Windows では ''my.cnf''、Unix/Linux では ''my.cnf'') を編集して、ストリクトモードのオプションをコメントアウトするか、 sql-mode="" (シングルモード) を追加してください。 設定変更後は、MySQL をリスタートしてください。<br><br>あなたがサーバに直接アクセスできない場合、PHPMyAdmin (または他のMySQLクライアント) を使用して、次のコマンドを入力してください: SET global.sql_mode=<nowiki>'';</nowiki>


最も簡単な方法は lib/htaccess よりサンプルファイルをコピーして、あなたの目的に適うように編集するやり方です。 このファイルには、より詳しい説明が含まれています。Unix シェルの例:
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]


cp lib/htaccess .htaccess
====ホスティングサーバを使用する====
あなたがウェブホスティングを使用している場合、恐らくデータベースを作成できるウェブインターフェースのコントロールパネルが提供されています。
=== データベースの作成 ===


まず、空のデータベース ( 例 moodle ) および特別なユーザ ( 例 moodleuser ) を作成する必要があります。このユーザは作成したデータベースにのみアクセスするためのユーザです。テストサーバに対してrootユーザも使えますが運用システムはお勧めできません。もしハッカーがパスワードを発見した場合、1つのデータベースだけではなくすべてのデータベースシステムが危険に晒されることになります。
'''[http://www.cpanel.com/ cPanel]''' システムは、最も人気の高いウェブインターフェースのコントロールパネルのひとつです。Cpanel では、データベースを下記の手順で作成してください。


あなたがウェブホストを使用している場合、おそらくウェブインターフェースのコントロールパネルを使用してデータベースを作成することになります。
# 「MySQL Databases」アイコンをクリックしてください。
# データベースフィールドに「moodle」と入力して、「Add Database」をクリックしてください。
# 該当するフィールドにユーザ名およびパスワード (あなたが Cpanel で使用するものではありません) を入力して、「Add User」をクリックしてください。
# 「Add User to Database」ボタンを使用して、データベースのすべての権限を持つユーザを追加してください。
# ユーザ名およびデータベース名には、あなたの Cpanel アカウント名が接頭辞 (例 moodle_username、moodle_moodledb) として追加されますので注意してください。この情報を Moodle のインストール画面に入力する場合、接頭辞を含んだフルネームを入力してください。


Cpanel システムはコントロールパネルの中でも一番人気があります。Cpanel でデータベースを作成するには、
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]


#「MySQL データベース」アイコンをクリックしてください。
====コマンドラインを使用する====
#データベースフィールドに「moodle」と入力して「データベースの追加をクリックしてください。
#ユーザ名とパスワード ( あなたが他の場所で使用するものではありません ) を必要箇所に入力して「ユーザの追加」をクリックしてください。
#「データベースにユーザを追加」ボタンを使って、作成したデータベースに関する「すべての」権限を新しいユーザアカウントに与えてください。
#ユーザ名とデータベース名には Cpanel アカウント名が接頭辞として付加されますので注意してください。この情報を Moodle インストーラーに入力するときは、完全な名称を使ってください。


Unix コマンドラインを使用できる場合は、同じようなことをコマンド入力で行うことができます。
あなたが Unix または Windows のコマンドを実行できるのでしたら、MySQL クライアントプログラムでコマンドを入力することにより、同じような作業を行うことが可能です。


MySQL の Unix コマンドラインの例です ( 赤い部分は、Moodle 1.6 およびそれ以上で使用します。Moodle 1.5.x またはそれ以前では除外してください。):
以下に MySQL クライアントコマンドを記します (赤い文字は、Moodle 1.6 以降で使用します。Moodle 1.5 以前のバージョンでは無視してください。):


   # mysql -u root -p
   # mysql -u root -p
138行目: 222行目:
           TO moodleuser@localhost IDENTIFIED BY 'yourpassword';  
           TO moodleuser@localhost IDENTIFIED BY 'yourpassword';  
   > quit  
   > quit  
   # mysqladmin -p reload
   # mysqladmin -u root -p reload


あなたが MySQL 4.0.2 またはそれ以上を使用している場合、GRANT 命令文と共に CREATE TEMPORARY TABLES 命令文を指定する必要があります:
あなたが MySQL 4.0.2 以降を使用している場合、GRANT と同時に CREATE TEMPORARY TABLES も指定してください。


   > GRANT SELECT,INSERT,UPDATE,DELETE,CREATE,CREATE TEMPORARY TABLES,
   > GRANT SELECT,INSERT,UPDATE,DELETE,CREATE,CREATE TEMPORARY TABLES,
146行目: 230行目:
           TO moodleuser@localhost IDENTIFIED BY 'yourpassword';  
           TO moodleuser@localhost IDENTIFIED BY 'yourpassword';  


そして PostgreSQL のコマンドラインの例です:
順を追ったインストラクションは、[https://docs.moodle.org/en/Step-by-step_Install_Guide_for_Ubuntu#Install_MySQL_.28skip_Postgresql.29 MySQL installation for Ubuntu(Debian)]でご覧いただけます。
 
以下、PostgreSQL のコマンドラインのサンプルです:


   # su - postgres
   # su - postgres
156行目: 242行目:
   # /etc/init.d/postgresql reload
   # /etc/init.d/postgresql reload


=== データディレクトリの作成 ===
上記コマンド (>psql -c "create database moodle...") を使用した Postgres のデータベース作成でエラーメッセージが表示された場合、次のコマンドをお試しください:
psql -c "create database moodle with template=template1 encoding = 'unicode' owner = moodleuser <br>    location = '/var/mydata';"


Moodle では、コース文書やユーザ写真のようなアップロードしたファイルを保存するためのスペースを、ハードディスクの中に必要とします。
データベース作成コマンドでパスワードの入力を要求された場合、最初に「encrypted password」を入力してください。


Moodle インストーラーはあなたのためにディレクトリを必死で作ろうとしますが、失敗した場合はこの目的のためのディレクトリを手動で作成する必要があります。
順を追ったインストラクションは、[https://docs.moodle.org/en/Step-by-step_Install_Guide_for_Ubuntu#Install_Postgresql_.28skip_MySQL.29 Postgresql installation for Ubuntu(Debian)]でご覧いただけます。


セキュリティ上の理由で、ウェブ経由のアクセスができないディレクトリが良いでしょう。最も簡単な方法はウェブディレクトリの外にこのディレクトリを置くことです。しかし、ウェブディレクトリの中に置く必要がある場合は、次の行を含む .htaccess というファイルを中に置いてディレクトリを保護してください:
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]
 
=== データディレクトリ (moodledata) を作成する ===
 
Moodle では、コースドキュメントやユーザの写真等、アップロードしたファイルを保存するためのサーバのハードディスクスペースも必要です。Moodle インストールプログラムはディレクトリの作成を試みますが、ディレクトリの作成に失敗した場合、この目的のためのディレクトリを手動で作成してください。
 
'''セキュリティに関する警告''': セキュリティ上、データディレクトリはウェブ経由でアクセスできない場所に作成してください。簡単な方法は、データディレクトリを単純にウェブディレクトリの外に作成する方法ですが、 (Apache を使用して) ウェブディレクトリ内に作成する必要がある場合、下記の行を含む「.htaccess」ファイルをデータディレクトリ内に作成してください:


  deny from all
  deny from all


Moodle がアップロードファイルをこのディレクトリに書き込めるように、ウェブサーバソフトウェア ( 例 Apache ) がこのディレクトリに書き込み権を持っていることを確認してください。
'''所有者およびパーミッション''': Moodle がディレクトリにアップロードしたファイルを保存できるかどうか確認するため、ウェブサーバソフトウェアがこのディレクトリにみ書き実行権を持つようにしてください。Unixマシンでは、これはディレクトリオーナーが「nobody」または「apache」で、読み書き実行権を持っていることを意味します。次のコマンドでオーナーを変更できます:
 
chown -R nobody:nobody moodledata
 
ホスティングシステムでは、他人 (others) にパーミッションを与えるのに対して、グループにパーミッションを与えないでください。次のコマンドでグループのパーミッションを取り除くことができます:
 
chmod 707 moodledata
 
ウェブディレクトリに Moodle データディレクトリがある場合、Moodle はデフォルトで警告を表示します。ウェブディレクトリ以外でしたら、あなたが好きな場所にこのディレクトリを配置することができます。後でこのディレクトリを移動することができますが、移動に応じて「config.php」の内容を変更してください。Moodle データディレクトリを「/var/www/moodledata」から「/data/moodledata」に移動した場合、「config.php」内の Moodle データディレクトリに関する記述は、次のようになります:
 
*変更前
$CFG->dataroot  = '/var/www/moodledata';
 
*変更後
$CFG->dataroot  = '/data/moodledata';
 
'''CPanel およびウェブホスティング''': cPanel システムでは「File Manager」を使用してフォルダを探すことができます。「File Manager」をクリックして、「Change Permissions」を選択してください。ほとんどの共有ホスティングサーバでは、他のウェブホスト利用者から、あなたのファイルを変更されないように、他人 (others) に対して読み書き実行権を与えるのに対して、「group」からのファイルアクセスを制限する必要があります。他人 (others) に対して読み書き実行権を与えることで、ウェブサーバがあなたのファイルにアクセスできるようになります。この設定を安全に行うには、あなたのサーバ管理者にお尋ねください。特に、「Safe Mode」として知られている PHP の設定がなされているサーバでは、利用可能な Moodle データディレクトリを作成することができない場合があります。
 
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]


Unix マシンでは、ディレクトリの所有者が「nobody」または「apache」のようになっていること、また、読み取り・書き込み・実行権があることを意味します。
== config.php を作成するためインストールスクリプトを実行する ==


Cpanel システムでは、フォルダを探すために「ファイルマネージャー」を使用することができます。フォルダをクリックして「パーミッションの変更」を選択してください。多くの共有サーバでは、他の顧客があなたのファイルを閲覧したり変更するのを避けるために、あなたが属している「グループ」のアクセスを制限する必要があるでしょう。しかし、ウェブサーバがあなたのファイルにアクセスできるようにすべての人に完全な read/write アクセスを提供する必要があります。
インストールスクリプト (install.php) を実行するためには、ウェブブラウザを使って Moodle メイン URI にアクセスしてください。または、'''<nowiki>http://yourserver/install.php</nowiki>'''  に直接アクセスしてください。


もし、安全にこの設定をすることができない場合は、あなたのサーバの管理者に問合せてください。特に「セーフモード」として知られているPHPの機能を使うサイトでは管理者があなたのためにディレクトリを作成する必要があります。
(インストーラーはクッキーを設定しようとします。もし、ブラウザに警告が表示された場合はクッキーを受け入れてください!)


=== 設定を続けるために管理画面に移動 ===
Moodle は必要な設定を検出して、config.php と呼ばれる新しい設定ファイルを作成するための画面にあなたを導きます。最後の過程で Moodle は適切な場所にファイルを書き込みます。もしくはボタンをクリックすることでインストーラーから config.php ファイルをダウンロードして、サーバのメイン Moodle ディレクトリにアップロードすることができます。
 
途中でインストーラーはあなたのサーバ環境をチェックして問題を解決する方法を提案します。ほとんどの場合はこの提案で十分です。しかし、行き詰った場合、[http://moodle.org/mod/forum/view.php?id=28 Using Moodle: Installation problems]をご覧ください。


前のステップで config.php が正常に作成された後は、あなたのサイトのフロントページにアクセスすると残りの設定を行うために「管理」画面に移動します。
前のステップで config.php が正常に作成された後は、あなたのサイトのフロントページにアクセスすると残りの設定を行うために「管理」画面に移動します。


最初に管理画面にアクセスした場合、このセットアップを続けるために同意する必要のある GPL「シュリンクラップ」同意が表示されます。
最初に管理画面にアクセスした場合、このセットアップを続けるために同意する必要のあるGPL「シュリンクラップ」同意が表示されます。


Moodle はデータベースの設定を開始し、データを保存するためのテーブルを作成します。最初にメインデータベーステーブルが作成されます。下記のような SQL 文の次にステータスメッセージ ( 緑色または赤色で ) が表示されます:
Moodle はデータベースの設定を開始し、データを保存するためのテーブルを作成します。最初にメインデータベーステーブルが作成されます。下記のような SQL 文の次にステータスメッセージ (緑色または赤色で) が表示されます:


{| border=1
{| border=1
190行目: 303行目:
... そして次のように表示されます: メインデータベースが正常に設定されました。
... そして次のように表示されます: メインデータベースが正常に設定されました。


もし、このような表示がなされない場合は、データベースまたは config.php で定義した設定に問題があるはずです。PHP が制限された「セーフモード」( 商用ウェブホストでは時々セーフモードに設定されています ) に設定されていないか確認してください。<? phpinfo() ?>を含んだ小さなファイルを作成することで、PHP の変数をブラウザで確認できます。これらのことをすべてチェックして、管理ページを再度表示させてください。
もし、このような表示がなされない場合、データベースまたは config.php で定義した設定に問題があるはずです。PHP が制限された「セーフモード」(商用ウェブホストでは時々セーフモードに設定されています) に設定されていないか確認してください。<? phpinfo() ?>を含んだ小さなファイルを作成することで、PHP の変数をブラウザで確認できます。これらのことをすべてチェックして、管理ページを再度表示させてください。


ページの最後までスクロールして「続ける」をクリックしてください。
ページの最後までスクロールして「続ける」をクリックしてください。


さらにデフォルト言語、SMTP ホスト等、インストールのための変数設定を行うフォームが表示されます。現時点ですべてを正しくしようと心配しすぎないでください - いつでも元に度って、管理画面でこれらの設定を変更することができますから。デフォルトの設定値は、多くのサイトにとって実用的で安全になるようにデザインされています。スクロールして「変更を保存」ボタンをクリックしてください。
さらにデフォルト言語、SMTP ホスト等、インストールのための変数設定を行うフォームが表示されます。現時点ですべてを正しくしようと心配しすぎないでください - いつでも元に度って、管理画面でこれらの設定を変更することができますから。デフォルトの設定値は、多くのサイトにとって実用的で安全になるようにデザインされています。スクロールして「変更を保存する」ボタンをクリックしてください。


もし ( もし、の時だけ ) このページまたは、次のページで引っ掛かって次に進めない場合、おそらくあなたのサーバには私が「buggy referrer」と呼んでいる問題があります。これは簡単に直すことができます: 「secureforms」設定を「No」にして再度試してください。
もし (もし、の時だけ) このページまたは次のページで引っ掛かって次に進めない場合、おそらくあなたのサーバには私が「buggy referrer」と呼んでいる問題があります。これは簡単に直すことができます: 「secureforms」設定を「No」にして再度試してください。


次に、様々な Moodle モジュールで必要なテーブル設定に関する多くのステータスメッセージが出力されたページが表示されます。前と同じようにすべてが緑色でなければなりません。
次に、様々なMoodleモジュールで必要なテーブル設定に関する多くのステータスメッセージが出力されたページが表示されます。前と同じようにすべてが<font color="green">緑色</font>でなければなりません。


ページの最後までスクロールして「続ける」をクリックしてください。
ページの最後までスクロールして「続ける」をクリックしてください。


次のページは、名称、フォーマット、説明等の Moodle サイトに関するパラメータとフロントページの設定を行うフォームです。必要事項を入力して ( いつでも戻って変更することができます ) 設定を保存」をクリックしてください。
次のページは、名称、フォーマット、説明等の Moodle サイトに関するパラメータとフロントページの設定を行うフォームです。必要事項を入力して (いつでも戻って変更することができます) 設定を保存」をクリックしてください。


最後に、管理ページにアクセスするためのトップレベル管理者の作成を求められます。あなたの名前、メールアドレス等の詳細データを入れて「設定を保存」をクリックしてください。すべての項目に入力する必要はありませんが、重要な項目が空白の場合、再入力を求められます。
最後に、管理ページにアクセスするためのトップレベル管理者の作成を求められます。あなたの名前、メールアドレス等の詳細データを入れて「設定を保存」をクリックしてください。すべての項目に入力する必要はありませんが、重要な項目が空白の場合、再入力を求められます。


後で管理ページにアクセスするときに必要な管理者のユーザ名とパスワードを忘れないでください。
'''後で管理ページにアクセスするときに必要な管理者のユーザ名とパスワードを忘れないでください。'''


( いかなる理由でも、インストールが中断された場合やログインできないようなシステムエラーが発生した場合、 通常はユーザ名「admin」、パスワード「admin」でログインすることができます。
(いかなる理由でも、インストールが中断された場合やログインできないようなシステムエラーが発生した場合、 通常はユーザ名「admin」、パスワード「admin」でログインすることができます。


インストールに成功すると、新しいサイトのホームページに戻ります! 管理ページへのリンクはページの左側下方にあります ( これらの項目は他とは区別された管理ページに表示されます ) - これらの項目は管理者としてログインしているあなたにのみ表示されます。さらなる Moodle の管理は次のようなメニューを通して行うことができます:
インストールに成功すると、新しいサイトのホームページに戻ります! 管理ページへのリンクはページの左側下方にあります (これらの項目は他とは区別された管理ページに表示されます) - これらの項目は管理者としてログインしているあなたにのみ表示されます。更なるMoodleの管理は次のようなメニューを通して行うことができます:


* コースの作成と削除
* コースの作成と削除
217行目: 330行目:
* テーマ等のサイト全体に渡る設定の変更
* テーマ等のサイト全体に渡る設定の変更


しかし、インストールはまだ終わっていません! 非常に重要な作業があります ( cron に関する次のセクションをご覧ください ) 。
しかし、インストールはまだ終わっていません! 非常に重要な作業があります (cron に関する次のセクションをご覧ください)。
 
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]


== cron の設定 ==
== cron の設定 ==


いくつかの Moodle モジュールはタスクを動作させるための継続的なチェックを必要とします。例えば、Moodle は投稿者に投稿のコピーをメール配信するために、ディスカッションフォーラムのチェックを必要とします。
[[Cron|Cron インストラクション]]をご覧ください。


これらの作業を行うスクリプトは cron.php と呼ばれ、admin ディレクトリに置かれます。しかし、これ自体では動作しませんので、定期的 ( 例えば5分ごとまたは10分ごと ) に動作するように設定を行う必要があります。これは各モジュールで定義された機能が動作できるように「心臓の鼓動」を提供します。このような一般的なメカニズムは cron サービスとして知られています。
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]


Cron を動作させるマシンは Moodle が動作しているマシンと同じマシンである必要はありません。例えば、あなたがcronを使えないウェブホスティングサービスを利用している場合、cron を他のサーバや自宅のパソコンで動かすことができます。大切なことは cron.php を定期的に動かすことです。
== バックアップの設定 ==


スクリプトのロードはそれほど高くありませんので、通常は5分ごとの設定が妥当でしょう。間隔を短くすることが心配な場合は、15分または30分に設定してください。メールの遅延によりコースの活動が阻害されますので、Cron の動作間隔を長くしすぎないことが大切です。
[[自動コースバックアップ|バックアップインストラクション]]をご覧ください。


最初に下記のスクリプトが直接ブラウザで動くか確認してください:
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]


<nowiki>http://example.com/moodle/admin/cron.php</nowiki>
== 新しいコースを作成する ==
 
次に、このスクリプトが自動的に、かつ定期的に動作するように設定する必要があります。
 
Windows システム
 
一番簡単な方法は、軽い Windows のサービスとしてインストールされ、すべてのことを簡単に実行してくれるこの小さな moodle-cron-for-windows.zip パッケージを使うことです。実行して後は忘れましょう!
 
ウェブホスティングサービス
 
ウェブベースのコントロールパネルでは、この cron プロセスを設定できるようになっていることでしょう。例えば、Cpanel システムでは「Cronジョブ」というボタンを 探してください。そのページでは下記のような Unix コマンドを入力することができます。
 
Unix のコマンドラインを使用
 
コマンドラインからページをコールするための異なるコマンドラインプログラムがあります。使用するサーバですべてのコマンドを使えるとはかぎりません。
 
例えば、Unix のユーティリティ「wget」を使うことができます:
 
wget -q -O /dev/null <nowiki>http://example.com/moodle/admin/cron.php</nowiki>
 
この例では出力は抑制されます ( /dev/nullへ )。
 
lynx を使用して同じようにすると:
 
lynx -dump <nowiki>http://example.com/moodle/admin/cron.php > /dev/null</nowiki>
 
代わりにコマンドラインで動作するスタンドアロンバージョンの PHP を使うことができます。これを使う利点は、ウェブサーバがコンスタントに実行される cron.php のログで一杯にならないことです。不利な点はコマンドラインバージョンの PHP にアクセスする必要があることです。
 
/opt/bin/php /web/moodle/admin/cron.php
 
Unix の crontab プログラムを使用
 
Cpanel では、crontab として知られている Unix ユーティリティ用のウェブインターフェースを提供しています。 コマンドラインを使用できる場合は、crontab をコマンドで設定することができます:
 
crontab -e
 
そして、次のように上記のコマンドラインを追加します:
 
*/5 * * * * wget -q -O /dev/null <nowiki>http://example.com/moodle/admin/cron.php</nowiki>
 
通常「crontab」コマンドはviエディタで入力することができます。キーボードの「i」を押して「挿入モード」にして上記の行を入力します。 その後、ESCキーを押して「挿入モード」から抜けます。「:wq」を押して保存・終了するか、「:q!」を押して保存せずに終了します。
 
== 新しいコースの作成 ==


Moodle は正常に動作し、あなたはコースの作成を行うことができます。
Moodle は正常に動作し、あなたはコースの作成を行うことができます。


管理ページ ( またはホームページにある管理メニュー ) より「コースの追加」を選択してください。
管理ページ (またはホームページにある管理メニュー) より「コースの追加」を選択してください。


コースフォーマットに、十分注意しながら必要項目を入力してください。この段階では、細かな点を必要以上に心配する必要はありません。すべての設定は後で教師が変更することができます。様々な場面で使用方法の説明を表示する黄色のヘルプアイコンがあります。
コースフォーマットに、十分注意しながら必要項目を入力してください。この段階では、細かな点を必要以上に心配する必要はありません。すべての設定は後で教師が変更することができます。様々な場面で使用方法の説明を表示する黄色のヘルプアイコンがあります。


「設定を保存」をクリックすると、教師の割り当てを行うページが表示されます。実際に存在しているアカウントのみをここで追加できます - もし、新たに教師アカウントを作成したい場合は、各教師にアカウントを作成するよう依頼するか ( ログインページを見てください )、管理ページで「ユーザの追加」を使ってアカウントを作成してください。
「設定を保存」をクリックすると、教師の割り当てを行うページが表示されます。実際に存在しているアカウントのみをここで追加できます - もし、新たに教師アカウントを作成したい場合、各教師にアカウントを作成するよう依頼するか (ログインページを見てください)、管理ページで「ユーザの追加」を使ってアカウントを作成してください。
 
この作業が完了するとコースをカスタマイズすることができるようになります。コースへは、ホームページの「コース」リンクよりアクセスできます。


この作業が完了するとコースはカスタマイズ可能になり、ホームページの「コース」リンクよりアクセスできます。
[[Moodleのインストール#目次|Moodle のインストール目次]]


コース作成に関する詳細は[[教師ドキュメント]]をご覧ください。
==関連情報==


Happy exploring and happy Moodling!
* [[インストールFAQ]]
*最初に Moodle をインストールする場合は、[[コンプリート・インストールパッケージ]]が簡単です。
* [[AMPのインストール|Apache、MySQL および PHP のインストール]] - Moodle をウェブまたはデスクトップで動作させるためのオープンソースソフトウェア
* [[Moodleのアップグレード]]
* Using Moodle [http://moodle.org/mod/forum/discuss.php?d=42688 Moodleウェブホスティングの選択] フォーラムディスカッション - 英語
* [[マスカレーディング]] - Moodle をマスカレーディング / NAT ファイアーウォールの背後で動作させます。


[[Category:コア]]
[[Category:コア]]
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[[Category:インストール]]
[[Category:インストール]]


[[es:Instalaci%C3%B3n_de_moodle]]
[[en:Installing_Moodle]]
[[en:Installing_Moodle]]
[[ru:Установка Moodle]]
[[zh:安装Moodle]]

2011年2月24日 (木) 12:39時点における最新版

最初に、パニックにならないでください! :-)

このガイドは最初に Moodle をインストールする方法に関して説明したものです。ウェブサーバの広範囲に渡る細かな違いをカバーしているため、この文章は長く複雑に見えるかもしれません。パニックにならないでください。方法が分かりさえすれば、Moodle を数分でインストールできますから!

問題がある場合は、このドキュメントを時間をかけて読んでください - ほとんどの解決方法はここに書いてあります。問題を解決できない場合、moodle.org Using Moodleを通して Moodle コミュニティに相談してください。

別の選択肢は、あなたのためにMoodleを完璧に管理するウェブホスティングを提供している Moodle Partner に連絡することです。あなたはインストール等に関する問題にとらわれることなく、教育に専念することができます! Moodle Partner は好ましいオプションですが、あなたが Cpanel を使用するホスティング会社を選択する場合、ホストの選択から Cpanel 経由の Moodle 設定に関するチュートリアルをご覧ください。

あなたが自分のコンピュータで Moodle を動作させたい場合、またこのページを少々難しく感じる場合、次のガイドをご覧ください: 「Apache、MySQL および PHP のインストール」「Moodle コンプリートパッケージのインストール」 これらのガイドでは、人気のあるプラットフォームに Moodle をインストールするためのインストラクションが提供されています。

目次

システム要件

当初、Moodle は ApacheMySQL および PHP (LAMP プラットフォーム) を使用して Linux で開発されました。また、定期的に WindowsXP/2000/2003 (WAMP)、Solaris 10 (Sparc、x64)、Mac OS X、Netware 6 でも Moodle の動作テストが行われています。Moodle では、PostgreSQL、Oracle および Microsoft SQL サーバのデータベースもサポートしています。

メモ - あなたがホスティングサービスを利用する場合: ほとんどのウェブホスティングでは、デフォルトで必要条件を満たしていると思われます。契約する前に、Moodle に必要なシステム要件を満たしているかどうか、ウェブホスティングサービスのサポートデスクに連絡して確認してください。「PHP メモリーリミット (PHP memory limits)」および「MySQL 最大問い合わせ数 (MySQL question limits)」は特に重要です。あなたの希望するホスティング会社が Moodle のシステム要件を満たすサービスを提供しない場合、またはすでに契約してしまった場合、理由を尋ねてください。そのホスティング会社がシステム要件を変更しない場合、他のホスティング会社の利用を考えてください。

Moodle のシステム要件は下記のとおりです:

ハードウェア (ホスティングを使用しない場合)

  • ディスク容量: 空き容量60MB (最低)。あなたの教材を保存するには、さらに空き容量が必要です。
  • メモリ: 256MB (最低)、1GB (推奨)。一般的な経験則では、Moodle は 1GB の RAM ごとに50名の同時接続ユーザをサポートします。しかし、この値はハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせで変わります。

ソフトウェア

  • ウェブサーバソフトウェア: ほとんどの人は Apache を使用しますが、Moodle は PHP をサポートする Windows プラットフォームの IIS でも動作します。PHP はウェブサーバのバージョンに依存します。あなたが選択したウェブサーバで動作する最新バージョンの PHP 使用をお勧めします。
  • PHP スクリプト言語: (PHP-Acceleratorと Moodle を同時にインストールすると問題が生じる場合がありますので注意してください。) 現在2つのバージョンの PHP (またはブランチ) があります。2つのバージョンは、PHP4 および PHP5 で、Moodle の必要条件は下記のとおりです。
    • Moodle 1.4以降: PHP4 (4.1.0以降) または PHP5 (5.1.0以降) がサポートされます。
    • Moodle 1.6以降: PHP4 (4.3.0以降) または PHP5 (5.1.0以降) がサポートされます。
    • Moodle 2.0以降: PHP4はサポートしません。PHP5 (5.1.0以降) が必須です。
    • PHP設定
      • 「safe_mode」をOFFにしてください (php.ini または Apache 設定ファイルを確認してください)。
      • 「memory_limit」は少なくとも40Mにしてください。Moodle 1.8 以前のバージョンでは40Mより少ない設定値で大丈夫です。大規模な Moodle サイトでは、128M 以上の設定値が必要な場合があります。PHP 5.2.x では、以前のバージョンの PHP より多くの memory_limit 設定値を必要とします。64bit のオペレーティングシステムでは、更に多くの memory_limit 設定値を必要とします。
      • 「session.save_handler」を files に設定してください。
    • PHP エクステンションおよびライブラリ
      • Moodle 1.6以降では mbstring エクステンションの使用をお勧めします。
      • Moodle 1.6以降では iconv エクステンションの使用をお勧めします。
      • ログページが作成するグラフを閲覧するため、GDライブラリFreeType 2ライブラリおよびエクステンションが必要です。
      • あなたが MySQL データベースを使用する場合、mysql エクステンションが必要です。いくつかの Linux ディストリビューション (Red Hat 等) では、これは任意のインストールとなっていますので注意してください。
      • あなたが PostgreSQL データベースを使用する場合、pgsql エクステンションが必要です。
      • zip/unzip を動作させるため、zlib エクステンションが必要です。
      • Moodle 1.8以降では、curl エクステンションの使用をお勧めします。
      • Moodle 1.8以降では、tokenizer エクステンションの使用をお勧めします。
      • Moodleネットワークを動作させるため、curl および openssl エクステンションが必要です (Moodle 1.8 以降)。
      • 特に外部認証やユーザ登録等の Moodle のオプション機能を動作させるためには、他の PHP エクステンションも必要です (例 : LDAP 認証用の LDAP エクステンション、Chat サーバ用の sockets エクステンション)。
  • データベースサーバ: どのバージョンの Moodle においても MySQL および PostgreSQL が完全にサポートされていますのでお勧めします。Microsoft SQL サーバおよび Oracle のサポートは、Moodle 1.7 で追加されました。多くのユーザが選択している点で「MySQL」は選択肢として最適ですが、あなたが特に大規模の Moodle サイトを構築する場合、PostgreSQLを使う理由はあります。
    • Moodle 1.5以降: MySQL (バージョン 3.23以降) または PostgreSQL (7.4以降)
    • Moodle 1.6以降: MySQL (バージョン 4.1.12以降) または PostgreSQL (7.4以降)
    • Moodle 1.7以降: MySQL (バージョン 4.1.12以降) または PostgreSQL (7.4以降) または Microsoft SQL Server 2005 (バージョン 9 またはSQL Server Express 2005)
MySQLノート : Moodle 1.6 以降では、あなたがラテン語のみを使用している場合、MySQL 4.1.12 を使用することができます。非ラテン語を使用している場合、MySQL 4.1.16 以降を使用してください。今のところ、MySQL 設定ファイルの設定「SQL_MODE」はOFF ('' または 'MYSQL40') にしてください。
PostgreSQL ノート: PostgreSQL 7.4 以降のバージョンを使用してください。 多くの Moodle サイトでは、8.0 および 8.1 が使用されています。

Moodle のインストール目次

ユーザ数は?

ハードウェアおよびソフトウェアの必要条件に加えて、何名のユーザがあなたの Moodle を利用できるか考える必要があります。ユーザ数に関して考慮すべき2種類の数値があります。

  • 閲覧ユーザ数: あなたの Moodle サイトを同時に閲覧できる最大ユーザ数です。この値は、あなたの「組織の人数」または「コースのユーザ数」 (の多い方) で計算してください。
  • データベース同時接続ユーザ数: データベースに同時接続する (小テストを含む Moodle の活動モジュールに必要な) 最大ユーザ数です。この数値は、Moodle を同時に使用するユーザ数です。教育機関では、この数値を取得するため、時間割/出席簿等を使用してください。

これらの数値を取得できたら、あなたの Moodle がこのユーザ数をサポートできるかどうか分析を開始できます。はっきりしたユーザ数は、ハードウェア/ソフトウェア/ネットワークの組み合わせに依存します。通常、サーバに搭載されているメモリ容量 (RAM) が決定的要素となりますが、速いプロセッサ速度もページロードの待ち時間を減らす要素となります。

単一のサーバでの一般的な最大同時接続ユーザ概数 = RAM (GB) * 50
最大閲覧ユーザ数 = 最大同時接続ユーザ概数 * 5

例えば、キャンパスのコンピュータの合計数500台、同時接続ユーザ数が常時100名の大学の場合、サーバに2GBのRAMを搭載することにより、同時接続ユーザ数をサポートすることができます。

あなたがホスティングアカウントを使用している場合: データベース同時接続数およびプロセッサロードに関する制限をプロバイダに問い合わせてください。この問い合わせにより、あなたの Moodle が管理できるユーザ数を適切に見積もることができます。

メモ: 2007年8月21日現在、特にあなたが多くのコース (例 20,000以上) を持っている場合、Moodle 1.8.2+ コードは大規模なインストールには向いていません。ロール関連のコードがデータベースクエリーに関して完全には最適化されていないため、さらに開発が必要であることが主な理由です。あなたが 1.8.x コードを規模の大きな教育機関で使用することを計画している場合、独自のテストおよびパフォーマンスプロファイリングを実施する十分な時間があることを確認してください。

[更新] このパフォーマンスに関する問題は、最近のバージョン Moodle 1.8.3+ でかなり改善されました (このスレッドディスかションをご覧ください: http://moodle.org/mod/forum/discuss.php?d=83281 )。しかし、1.8.x コードを規模の大きな教育機関で使用する場合、まだ慎重に計画してください。

Moodle のインストール目次

所定の位置にファイルをダウンロードおよびコピーする

Moodle を入手するには、「圧縮パッケージ」または「CVS 経由」の2つの方法があります。

圧縮された Moodle をダウンロード後、

tar -zxvf [filename]

または

unzip [filename]

のコマンドを使用して、書庫を解凍してください。

あなたが CVS を使用している場合、CVS Checkout コマンドを実行してください。

多くのファイルおよびフォルダを含んだ「moodle」という名称のディレクトリが解凍されます。

あなたの Moodle サイトが http://yourwebserver.com/moodle のように配置されている場合、すべてのフォルダをウェブサーバのドキュメントディレクトリにコピーすることができます。また、http://yourwebserver.com のように配置されている場合、フォルダ内のコンテンツをすべてウェブサーバのドキュメントディレクトリにコピーすることもできます。

あなたが Moodle を自分のコンピュータにダウンロードして、それからウェブサイトにアップロードする場合、アーカイブ全体を1つのファイルとしてアップロードした後、サーバ内で解凍した方が良いでしょう。Cpanel のようなウェブホスティングインターフェースでも、「File Manager」等を使用してアーカイブを解凍することができます。

Moodle のインストール目次

 Moodle ディレクトリ構造

このセクションは読み飛ばしても安全です。しかし、より深い理解のための、Moodle フォルダコンテンツに関する簡単な概要を記します:

config.php - 基本的な設定を含んでいます。このファイルは Moodle のダウンロードに同梱されていません - インストール時に自動的に作成されます。
install.php - config.php を作成ために実行するスクリプトです。
version.php - Moodle コードの現バージョンを定義しています。
index.php - サイトの表示です。
admin/ - サーバ全体を管理するコードです。
auth/ - ユーザ認証のためのプラグインモジュールです。
blocks/ - 多くのページに表示される小さなサイドブロックのプラグインモジュールです。
calendar/ - カレンダーを表示・管理する全コードです。
course/ - コースを表示・管理するためのコードです。
doc/ - Moodleのヘルプドキュメントです (例 このページ) 。
files/ - ファイルを表示・アップロードするためのコードです。
lang/ - 英語の言語パックです。他の言語パックは、config.php で設定する$CFG->datarootlangディレクトリに入ります。
lib/ - Moodle コードのコードライブラリです。
login/ - ログインとアカウント作成を行うためのコードです。
mod/ - Moodle コースモジュールの全コードはここに入っています。
pix/ - Moodle サイトに使われる一般的なイメージファイルです。
theme/ - Moodle サイトのデザインを変更するためのテーマ/スキンです。
user/ - ユーザを表示・管理するためのコードです。

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あなたのシステムをセットアップする

Moodle が正常にインストールされることを確認した後、ウェブサーバの設定が正しいかどうか確認してください。Moodle のために空のデータベースを作成して、最後にあなたが Moodle のコースにアップロードしたファイルが保存されるディレクトリを作成してください。.

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ウェブサーバ設定を確認する

  • 最初に、あなたのサーバのデフォルトページが「index.php」に設定 (恐らく、index.html、default.htm 等も含めて) されていることを確認してください。Apache では、httpd.conf ファイルの DirectoryIndex パラメータを使用して設定します。私の設定は次のようにしています:
DirectoryIndex index.php index.html index.htm
index.php が記述されていること確認してください。また、効率が良いように、リストの最初に index.php を記述することをお勧めします。
  • 次に、「あなたが Apache 2 を使用している場合」、http://server/file.php/arg1/arg2'のように引数を渡すことができるよう、AcceptPathInfo を有効にしてください。これは、リソース間の相対リンクを使用できるようにする重要な設定です。また、あなたの Moodle ウェブサイトを使用するユーザに対して、パフォーマンスを向上させます。有効にするには、httpd.conf ファイルに下記の行を追加してください。
AcceptPathInfo on

Moodle のインストール目次

PHP 設定を確認する

Moodle を動作させるためには、数多くの PHP 設定を有効にする必要があります。ほとんどのサーバでは、これらの設定は、すでにデフォルトとされています。しかし、いくつかの PHP サーバ (および最新の PHP バージョン) では、異なる設定をする必要があります。これらの設定は、PHP設定ファイル (通常、php.ini と呼ばれます) で設定します:

magic_quotes_gpc = 1    (必須ではありませんが、お勧めします)
magic_quotes_runtime = 0    (必須)
file_uploads = 1
session.auto_start = 0
session.bug_compat_warn = 0
あなたが php.ini をすでに編集しているのでしたら、任意で次の設定を追加してみてください。例えば、通常デフォルトで 2MB に設定されている添付ファイルの最大アップロードサイズを、次のように 16MB に変更できます:
post_max_size = 16M
upload_max_filesize = 16M

Moodle のインストール目次

ウェブサーバおよび PHP 設定のために .htaccess ファイルを使用する

直接サーバファイルを触れるようでしたら、直接上記ファイルを編集してください。あなたが他のアプリケーション用の異なる設定を必要とするウェブホスティングに Moodle をインストールして、サーバの httpd.conf または php.ini にアクセスできない場合、デフォルト設定をオーバーライドできる可能性もありますので心配しないでください。次の方法は、オーバーライドが許可されたApacheのみで動作します。

  • Moodle メインディレクトリに .htaccess というファイル名のファイルを作成してください。ファイルの内容には、次のように記述してください。
DirectoryIndex index.php index.html index.htm
<IfDefine APACHE2>
    AcceptPathInfo on
</IfDefine>
php_flag magic_quotes_gpc 1
php_flag magic_quotes_runtime 0
php_flag file_uploads 1
php_flag session.auto_start 0
php_flag session.bug_compat_warn 0
  • 任意で、次のように最大アップロードファイルサイズを設定することもできます。
LimitRequestBody 0
php_value upload_max_filesize 2M
php_value post_max_size 2M
    
  • 最も簡単な方法は、Moodleの lib/htaccess を '.htaccess としてコピーした後、あなたの環境に適切な形で編集する方法です。コピーしたファイルの中には、詳細なインストラクションが記載されています。例えば、Unix shell でファイルをコピーするには、次のコマンドを実行します:
cp lib/htaccess .htaccess

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空のデータベースを作成する

あなたのデータベースシステムに、空のデータベース (例 "moodle") およびデータベースにアクセスできるユーザ (例 moodleuser ) を作成してください。テスト用にアカウント「root」を使用することはできますが、運用サイトでの使用はお勧めできません。サーバの不正侵入者によりパスワードを発見された場合、1つのデータベースのみでなく、データベース全体が危険に晒されます。

警告: Moodle 1.5.x は、ストリクトモード設定 (STRICT_TRANS_TABLES および STRICT_ALL_TABLES) では動作しませんので注意してください -- http://moodle.org/mod/forum/discuss.php?d=58552 を参照。ですから、あなたが MySQL 5.x を使用している場合、MySQL 設定ファイル (Windows では my.cnf、Unix/Linux では my.cnf) を編集して、ストリクトモードのオプションをコメントアウトするか、 sql-mode="" (シングルモード) を追加してください。 設定変更後は、MySQL をリスタートしてください。

あなたがサーバに直接アクセスできない場合、PHPMyAdmin (または他のMySQLクライアント) を使用して、次のコマンドを入力してください: SET global.sql_mode='';

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ホスティングサーバを使用する

あなたがウェブホスティングを使用している場合、恐らくデータベースを作成できるウェブインターフェースのコントロールパネルが提供されています。

cPanel システムは、最も人気の高いウェブインターフェースのコントロールパネルのひとつです。Cpanel では、データベースを下記の手順で作成してください。

  1. 「MySQL Databases」アイコンをクリックしてください。
  2. データベースフィールドに「moodle」と入力して、「Add Database」をクリックしてください。
  3. 該当するフィールドにユーザ名およびパスワード (あなたが Cpanel で使用するものではありません) を入力して、「Add User」をクリックしてください。
  4. 「Add User to Database」ボタンを使用して、データベースのすべての権限を持つユーザを追加してください。
  5. ユーザ名およびデータベース名には、あなたの Cpanel アカウント名が接頭辞 (例 moodle_username、moodle_moodledb) として追加されますので注意してください。この情報を Moodle のインストール画面に入力する場合、接頭辞を含んだフルネームを入力してください。

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コマンドラインを使用する

あなたが Unix または Windows のコマンドを実行できるのでしたら、MySQL クライアントプログラムでコマンドを入力することにより、同じような作業を行うことが可能です。

以下に MySQL クライアントコマンドを記します (赤い文字は、Moodle 1.6 以降で使用します。Moodle 1.5 以前のバージョンでは無視してください。):

  # mysql -u root -p
  > CREATE DATABASE moodle DEFAULT CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_unicode_ci; 
  > GRANT SELECT,INSERT,UPDATE,DELETE,CREATE,DROP,INDEX,ALTER ON moodle.*
          TO moodleuser@localhost IDENTIFIED BY 'yourpassword'; 
  > quit 
  # mysqladmin -u root -p reload

あなたが MySQL 4.0.2 以降を使用している場合、GRANT と同時に CREATE TEMPORARY TABLES も指定してください。

  > GRANT SELECT,INSERT,UPDATE,DELETE,CREATE,CREATE TEMPORARY TABLES,
          DROP,INDEX,ALTER ON moodle.* 
          TO moodleuser@localhost IDENTIFIED BY 'yourpassword'; 

順を追ったインストラクションは、MySQL installation for Ubuntu(Debian)でご覧いただけます。

以下、PostgreSQL のコマンドラインのサンプルです:

  # su - postgres
  > psql -c "create user moodleuser createdb;" template1
  > psql -c "create database moodle with encoding 'unicode';" -U moodleuser template1
  > psql -c "alter user moodleuser nocreatedb;" template1
  > psql -c "alter user moodleuser with encrypted password 'yourpassword';" template1
  > su - root
  # /etc/init.d/postgresql reload

上記コマンド (>psql -c "create database moodle...") を使用した Postgres のデータベース作成でエラーメッセージが表示された場合、次のコマンドをお試しください:

psql -c "create database moodle with template=template1 encoding = 'unicode' owner =  moodleuser 
location = '/var/mydata';"

データベース作成コマンドでパスワードの入力を要求された場合、最初に「encrypted password」を入力してください。

順を追ったインストラクションは、Postgresql installation for Ubuntu(Debian)でご覧いただけます。

Moodle のインストール目次

データディレクトリ (moodledata) を作成する

Moodle では、コースドキュメントやユーザの写真等、アップロードしたファイルを保存するためのサーバのハードディスクスペースも必要です。Moodle インストールプログラムはディレクトリの作成を試みますが、ディレクトリの作成に失敗した場合、この目的のためのディレクトリを手動で作成してください。

セキュリティに関する警告: セキュリティ上、データディレクトリはウェブ経由でアクセスできない場所に作成してください。簡単な方法は、データディレクトリを単純にウェブディレクトリの外に作成する方法ですが、 (Apache を使用して) ウェブディレクトリ内に作成する必要がある場合、下記の行を含む「.htaccess」ファイルをデータディレクトリ内に作成してください:

deny from all

所有者およびパーミッション: Moodle がディレクトリにアップロードしたファイルを保存できるかどうか確認するため、ウェブサーバソフトウェアがこのディレクトリにみ書き実行権を持つようにしてください。Unixマシンでは、これはディレクトリオーナーが「nobody」または「apache」で、読み書き実行権を持っていることを意味します。次のコマンドでオーナーを変更できます:

chown -R nobody:nobody moodledata

ホスティングシステムでは、他人 (others) にパーミッションを与えるのに対して、グループにパーミッションを与えないでください。次のコマンドでグループのパーミッションを取り除くことができます:

chmod 707 moodledata

ウェブディレクトリに Moodle データディレクトリがある場合、Moodle はデフォルトで警告を表示します。ウェブディレクトリ以外でしたら、あなたが好きな場所にこのディレクトリを配置することができます。後でこのディレクトリを移動することができますが、移動に応じて「config.php」の内容を変更してください。Moodle データディレクトリを「/var/www/moodledata」から「/data/moodledata」に移動した場合、「config.php」内の Moodle データディレクトリに関する記述は、次のようになります:

  • 変更前
$CFG->dataroot  = '/var/www/moodledata';
  • 変更後
$CFG->dataroot  = '/data/moodledata';

CPanel およびウェブホスティング: cPanel システムでは「File Manager」を使用してフォルダを探すことができます。「File Manager」をクリックして、「Change Permissions」を選択してください。ほとんどの共有ホスティングサーバでは、他のウェブホスト利用者から、あなたのファイルを変更されないように、他人 (others) に対して読み書き実行権を与えるのに対して、「group」からのファイルアクセスを制限する必要があります。他人 (others) に対して読み書き実行権を与えることで、ウェブサーバがあなたのファイルにアクセスできるようになります。この設定を安全に行うには、あなたのサーバ管理者にお尋ねください。特に、「Safe Mode」として知られている PHP の設定がなされているサーバでは、利用可能な Moodle データディレクトリを作成することができない場合があります。

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config.php を作成するためインストールスクリプトを実行する

インストールスクリプト (install.php) を実行するためには、ウェブブラウザを使って Moodle メイン URI にアクセスしてください。または、http://yourserver/install.php に直接アクセスしてください。

(インストーラーはクッキーを設定しようとします。もし、ブラウザに警告が表示された場合はクッキーを受け入れてください!)

Moodle は必要な設定を検出して、config.php と呼ばれる新しい設定ファイルを作成するための画面にあなたを導きます。最後の過程で Moodle は適切な場所にファイルを書き込みます。もしくはボタンをクリックすることでインストーラーから config.php ファイルをダウンロードして、サーバのメイン Moodle ディレクトリにアップロードすることができます。

途中でインストーラーはあなたのサーバ環境をチェックして問題を解決する方法を提案します。ほとんどの場合はこの提案で十分です。しかし、行き詰った場合、Using Moodle: Installation problemsをご覧ください。

前のステップで config.php が正常に作成された後は、あなたのサイトのフロントページにアクセスすると残りの設定を行うために「管理」画面に移動します。

最初に管理画面にアクセスした場合、このセットアップを続けるために同意する必要のあるGPL「シュリンクラップ」同意が表示されます。

Moodle はデータベースの設定を開始し、データを保存するためのテーブルを作成します。最初にメインデータベーステーブルが作成されます。下記のような SQL 文の次にステータスメッセージ (緑色または赤色で) が表示されます:

CREATE TABLE course ( id int(10) unsigned NOT NULL auto_increment, category int(10) unsigned NOT NULL default '0', password varchar(50) NOT NULL default '', fullname varchar(254) NOT NULL default '', shortname varchar(15) NOT NULL default '', summary text NOT NULL, format tinyint(4) NOT NULL default '1', teacher varchar(100) NOT NULL default 'Teacher', startdate int(10) unsigned NOT NULL default '0', enddate int(10) unsigned NOT NULL default '0', timemodified int(10) unsigned NOT NULL default '0', PRIMARY KEY (id)) TYPE=MyISAM

成功

... そして次のように表示されます: メインデータベースが正常に設定されました。

もし、このような表示がなされない場合、データベースまたは config.php で定義した設定に問題があるはずです。PHP が制限された「セーフモード」(商用ウェブホストでは時々セーフモードに設定されています) に設定されていないか確認してください。<? phpinfo() ?>を含んだ小さなファイルを作成することで、PHP の変数をブラウザで確認できます。これらのことをすべてチェックして、管理ページを再度表示させてください。

ページの最後までスクロールして「続ける」をクリックしてください。

さらにデフォルト言語、SMTP ホスト等、インストールのための変数設定を行うフォームが表示されます。現時点ですべてを正しくしようと心配しすぎないでください - いつでも元に度って、管理画面でこれらの設定を変更することができますから。デフォルトの設定値は、多くのサイトにとって実用的で安全になるようにデザインされています。スクロールして「変更を保存する」ボタンをクリックしてください。

もし (もし、の時だけ) このページまたは次のページで引っ掛かって次に進めない場合、おそらくあなたのサーバには私が「buggy referrer」と呼んでいる問題があります。これは簡単に直すことができます: 「secureforms」設定を「No」にして再度試してください。

次に、様々なMoodleモジュールで必要なテーブル設定に関する多くのステータスメッセージが出力されたページが表示されます。前と同じようにすべてが緑色でなければなりません。

ページの最後までスクロールして「続ける」をクリックしてください。

次のページは、名称、フォーマット、説明等の Moodle サイトに関するパラメータとフロントページの設定を行うフォームです。必要事項を入力して (いつでも戻って変更することができます) 設定を保存」をクリックしてください。

最後に、管理ページにアクセスするためのトップレベル管理者の作成を求められます。あなたの名前、メールアドレス等の詳細データを入れて「設定を保存」をクリックしてください。すべての項目に入力する必要はありませんが、重要な項目が空白の場合、再入力を求められます。

後で管理ページにアクセスするときに必要な管理者のユーザ名とパスワードを忘れないでください。

(いかなる理由でも、インストールが中断された場合やログインできないようなシステムエラーが発生した場合、 通常はユーザ名「admin」、パスワード「admin」でログインすることができます。

インストールに成功すると、新しいサイトのホームページに戻ります! 管理ページへのリンクはページの左側下方にあります (これらの項目は他とは区別された管理ページに表示されます) - これらの項目は管理者としてログインしているあなたにのみ表示されます。更なるMoodleの管理は次のようなメニューを通して行うことができます:

  • コースの作成と削除
  • ユーザアカウントの作成と編集
  • 教師アカウントの管理
  • テーマ等のサイト全体に渡る設定の変更

しかし、インストールはまだ終わっていません! 非常に重要な作業があります (cron に関する次のセクションをご覧ください)。

Moodle のインストール目次

cron の設定

Cron インストラクションをご覧ください。

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バックアップの設定

バックアップインストラクションをご覧ください。

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新しいコースを作成する

Moodle は正常に動作し、あなたはコースの作成を行うことができます。

管理ページ (またはホームページにある管理メニュー) より「コースの追加」を選択してください。

コースフォーマットに、十分注意しながら必要項目を入力してください。この段階では、細かな点を必要以上に心配する必要はありません。すべての設定は後で教師が変更することができます。様々な場面で使用方法の説明を表示する黄色のヘルプアイコンがあります。

「設定を保存」をクリックすると、教師の割り当てを行うページが表示されます。実際に存在しているアカウントのみをここで追加できます - もし、新たに教師アカウントを作成したい場合、各教師にアカウントを作成するよう依頼するか (ログインページを見てください)、管理ページで「ユーザの追加」を使ってアカウントを作成してください。

この作業が完了するとコースをカスタマイズすることができるようになります。コースへは、ホームページの「コース」リンクよりアクセスできます。

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