Moodleのインストール

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最初に、パニックにならないでください! :-)

このガイドは最初に Moodle をインストールする方法に関して説明したものです。ウェブサーバの広範囲に渡る細かな違いをカバーしているため、この文章は長く複雑に見えるかもしれません。パニックにならないでください。方法が分かりさえすれば、Moodle を数分でインストールできますから!

問題がある場合は、このドキュメントを時間をかけて読んでください - ほとんどの解決方法はここに書いてあります。問題を解決できない場合、moodle.org Using Moodleを通して Moodle コミュニティに相談してください。

別の選択肢は、あなたのためにMoodleを完璧に管理するウェブホスティングを提供している Moodle Partner に連絡することです。あなたはインストール等に関する問題にとらわれることなく、教育に専念することができます! Moodle Partner は好ましいオプションですが、あなたが Cpanel を使用するホスティング会社を選択する場合、ホストの選択から Cpanel 経由の Moodle 設定に関するチュートリアルをご覧ください。

あなたが自分のコンピュータで Moodle を動作させたい場合、またこのページを少々難しく感じる場合、次のガイドをご覧ください: 「Apache、MySQL および PHP のインストール」「Moodle コンプリートパッケージのインストール」 これらのガイドでは、人気のあるプラットフォームに Moodle をインストールするためのインストラクションが提供されています。

目次

システム要件

当初、Moodle は ApacheMySQL および PHP (LAMP プラットフォーム) を使用して Linux で開発されました。また、定期的に WindowsXP/2000/2003 (WAMP)、Solaris 10 (Sparc、x64)、Mac OS X、Netware 6 でも Moodle の動作テストが行われています。Moodle では、PostgreSQL、Oracle および Microsoft SQL サーバのデータベースもサポートしています。

メモ - あなたがホスティングサービスを利用する場合: ほとんどのウェブホスティングでは、デフォルトで必要条件を満たしていると思われます。契約する前に、Moodle に必要なシステム要件を満たしているかどうか、ウェブホスティングサービスのサポートデスクに連絡して確認してください。「PHP メモリーリミット (PHP memory limits)」および「MySQL 最大問い合わせ数 (MySQL question limits)」は特に重要です。あなたの希望するホスティング会社が Moodle のシステム要件を満たすサービスを提供しない場合、またはすでに契約してしまった場合、理由を尋ねてください。そのホスティング会社がシステム要件を変更しない場合、他のホスティング会社の利用を考えてください。

Moodle のシステム要件は下記のとおりです:

ハードウェア (ホスティングを使用しない場合)

  • ディスク容量: 空き容量60MB (最低)。あなたの教材を保存するには、さらに空き容量が必要です。
  • メモリ: 256MB (最低)、1GB (推奨)。一般的な経験則では、Moodle は 1GB の RAM ごとに50名の同時接続ユーザをサポートします。しかし、この値はハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせで変わります。

ソフトウェア

  • ウェブサーバソフトウェア: ほとんどの人は Apache を使用しますが、Moodle は PHP をサポートする Windows プラットフォームの IIS でも動作します。PHP はウェブサーバのバージョンに依存します。あなたが選択したウェブサーバで動作する最新バージョンの PHP 使用をお勧めします。
  • PHP スクリプト言語: (PHP-Acceleratorと Moodle を同時にインストールすると問題が生じる場合がありますので注意してください。) 現在2つのバージョンの PHP (またはブランチ) があります。2つのバージョンは、PHP4 および PHP5 で、Moodle の必要条件は下記のとおりです。
    • Moodle 1.4以降: PHP4 (4.1.0以降) または PHP5 (5.1.0以降) がサポートされます。
    • Moodle 1.6以降: PHP4 (4.3.0以降) または PHP5 (5.1.0以降) がサポートされます。
    • Moodle 2.0以降: PHP4はサポートしません。PHP5 (5.1.0以降) が必須です。
    • PHP設定
      • 「safe_mode」をOFFにしてください (php.ini または Apache 設定ファイルを確認してください)。
      • 「memory_limit」は少なくとも40Mにしてください。Moodle 1.8 以前のバージョンでは40Mより少ない設定値で大丈夫です。大規模な Moodle サイトでは、128M 以上の設定値が必要な場合があります。PHP 5.2.x では、以前のバージョンの PHP より多くの memory_limit 設定値を必要とします。64bit のオペレーティングシステムでは、更に多くの memory_limit 設定値を必要とします。
      • 「session.save_handler」を files に設定してください。
    • PHP エクステンションおよびライブラリ
      • Moodle 1.6以降では mbstring エクステンションの使用をお勧めします。
      • Moodle 1.6以降では iconv エクステンションの使用をお勧めします。
      • ログページが作成するグラフを閲覧するため、GDライブラリFreeType 2ライブラリおよびエクステンションが必要です。
      • あなたが MySQL データベースを使用する場合、mysql エクステンションが必要です。いくつかの Linux ディストリビューション (Red Hat 等) では、これは任意のインストールとなっていますので注意してください。
      • あなたが PostgreSQL データベースを使用する場合、pgsql エクステンションが必要です。
      • zip/unzip を動作させるため、zlib エクステンションが必要です。
      • Moodle 1.8以降では、curl エクステンションの使用をお勧めします。
      • Moodle 1.8以降では、tokenizer エクステンションの使用をお勧めします。
      • Moodleネットワークを動作させるため、curl および openssl エクステンションが必要です (Moodle 1.8 以降)。
      • 特に外部認証やユーザ登録等の Moodle のオプション機能を動作させるためには、他の PHP エクステンションも必要です (例 : LDAP 認証用の LDAP エクステンション、Chat サーバ用の sockets エクステンション)。
  • データベースサーバ: どのバージョンの Moodle においても MySQL および PostgreSQL が完全にサポートされていますのでお勧めします。Microsoft SQL サーバおよび Oracle のサポートは、Moodle 1.7 で追加されました。多くのユーザが選択している点で「MySQL」は選択肢として最適ですが、あなたが特に大規模の Moodle サイトを構築する場合、PostgreSQLを使う理由はあります。
    • Moodle 1.5以降: MySQL (バージョン 3.23以降) または PostgreSQL (7.4以降)
    • Moodle 1.6以降: MySQL (バージョン 4.1.12以降) または PostgreSQL (7.4以降)
    • Moodle 1.7以降: MySQL (バージョン 4.1.12以降) または PostgreSQL (7.4以降) または Microsoft SQL Server 2005 (バージョン 9 またはSQL Server Express 2005)
MySQLノート : Moodle 1.6 以降では、あなたがラテン語のみを使用している場合、MySQL 4.1.12 を使用することができます。非ラテン語を使用している場合、MySQL 4.1.16 以降を使用してください。今のところ、MySQL 設定ファイルの設定「SQL_MODE」はOFF ('' または 'MYSQL40') にしてください。
PostgreSQL ノート: PostgreSQL 7.4 以降のバージョンを使用してください。 多くの Moodle サイトでは、8.0 および 8.1 が使用されています。

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ユーザ数は?

ハードウェアおよびソフトウェアの必要条件に加えて、何名のユーザがあなたの Moodle を利用できるか考える必要があります。ユーザ数に関して考慮すべき2種類の数値があります。

  • 閲覧ユーザ数: あなたの Moodle サイトを同時に閲覧できる最大ユーザ数です。この値は、あなたの「組織の人数」または「コースのユーザ数」 (の多い方) で計算してください。
  • データベース同時接続ユーザ数: データベースに同時接続する (小テストを含む Moodle の活動モジュールに必要な) 最大ユーザ数です。この数値は、Moodle を同時に使用するユーザ数です。教育機関では、この数値を取得するため、時間割/出席簿等を使用してください。

これらの数値を取得できたら、あなたの Moodle がこのユーザ数をサポートできるかどうか分析を開始できます。はっきりしたユーザ数は、ハードウェア/ソフトウェア/ネットワークの組み合わせに依存します。通常、サーバに搭載されているメモリ容量 (RAM) が決定的要素となりますが、速いプロセッサ速度もページロードの待ち時間を減らす要素となります。

単一のサーバでの一般的な最大同時接続ユーザ概数 = RAM (GB) * 50
最大閲覧ユーザ数 = 最大同時接続ユーザ概数 * 5

例えば、キャンパスのコンピュータの合計数500台、同時接続ユーザ数が常時100名の大学の場合、サーバに2GBのRAMを搭載することにより、同時接続ユーザ数をサポートすることができます。

あなたがホスティングアカウントを使用している場合: データベース同時接続数およびプロセッサロードに関する制限をプロバイダに問い合わせてください。この問い合わせにより、あなたの Moodle が管理できるユーザ数を適切に見積もることができます。

メモ: 2007年8月21日現在、特にあなたが多くのコース (例 20,000以上) を持っている場合、Moodle 1.8.2+ コードは大規模なインストールには向いていません。ロール関連のコードがデータベースクエリーに関して完全には最適化されていないため、さらに開発が必要であることが主な理由です。あなたが 1.8.x コードを規模の大きな教育機関で使用することを計画している場合、独自のテストおよびパフォーマンスプロファイリングを実施する十分な時間があることを確認してください。

[更新] このパフォーマンスに関する問題は、最近のバージョン Moodle 1.8.3+ でかなり改善されました (このスレッドディスかションをご覧ください: http://moodle.org/mod/forum/discuss.php?d=83281 )。しかし、1.8.x コードを規模の大きな教育機関で使用する場合、まだ慎重に計画してください。

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所定の位置にファイルをダウンロードおよびコピーする

Moodle を入手するには、「圧縮パッケージ」または「CVS 経由」の2つの方法があります。

圧縮された Moodle をダウンロード後、

tar -zxvf [filename]

または

unzip [filename]

のコマンドを使用して、書庫を解凍してください。

あなたが CVS を使用している場合、CVS Checkout コマンドを実行してください。

多くのファイルおよびフォルダを含んだ「moodle」という名称のディレクトリが解凍されます。

あなたの Moodle サイトが http://yourwebserver.com/moodle のように配置されている場合、すべてのフォルダをウェブサーバのドキュメントディレクトリにコピーすることができます。また、http://yourwebserver.com のように配置されている場合、フォルダ内のコンテンツをすべてウェブサーバのドキュメントディレクトリにコピーすることもできます。

あなたが Moodle を自分のコンピュータにダウンロードして、それからウェブサイトにアップロードする場合、アーカイブ全体を1つのファイルとしてアップロードした後、サーバ内で解凍した方が良いでしょう。Cpanel のようなウェブホスティングインターフェースでも、「File Manager」等を使用してアーカイブを解凍することができます。

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 Moodle ディレクトリ構造

このセクションは読み飛ばしても安全です。しかし、より深い理解のための、Moodle フォルダコンテンツに関する簡単な概要を記します:

config.php - 基本的な設定を含んでいます。このファイルは Moodle のダウンロードに同梱されていません - インストール時に自動的に作成されます。
install.php - config.php を作成ために実行するスクリプトです。
version.php - Moodle コードの現バージョンを定義しています。
index.php - サイトの表示です。
admin/ - サーバ全体を管理するコードです。
auth/ - ユーザ認証のためのプラグインモジュールです。
blocks/ - 多くのページに表示される小さなサイドブロックのプラグインモジュールです。
calendar/ - カレンダーを表示・管理する全コードです。
course/ - コースを表示・管理するためのコードです。
doc/ - Moodleのヘルプドキュメントです (例 このページ) 。
files/ - ファイルを表示・アップロードするためのコードです。
lang/ - 英語の言語パックです。他の言語パックは、config.php で設定する$CFG->datarootlangディレクトリに入ります。
lib/ - Moodle コードのコードライブラリです。
login/ - ログインとアカウント作成を行うためのコードです。
mod/ - Moodle コースモジュールの全コードはここに入っています。
pix/ - Moodle サイトに使われる一般的なイメージファイルです。
theme/ - Moodle サイトのデザインを変更するためのテーマ/スキンです。
user/ - ユーザを表示・管理するためのコードです。

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あなたのシステムをセットアップする

Moodle が正常にインストールされることを確認した後、ウェブサーバの設定が正しいかどうか確認してください。Moodle のために空のデータベースを作成して、最後にあなたが Moodle のコースにアップロードしたファイルが保存されるディレクトリを作成してください。.

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ウェブサーバ設定を確認する

  • 最初に、あなたのサーバのデフォルトページが「index.php」に設定 (恐らく、index.html、default.htm 等も含めて) されていることを確認してください。Apache では、httpd.conf ファイルの DirectoryIndex パラメータを使用して設定します。私の設定は次のようにしています:
DirectoryIndex index.php index.html index.htm
index.php が記述されていること確認してください。また、効率が良いように、リストの最初に index.php を記述することをお勧めします。
  • 次に、「あなたが Apache 2 を使用している場合」、http://server/file.php/arg1/arg2'のように引数を渡すことができるよう、AcceptPathInfo を有効にしてください。これは、リソース間の相対リンクを使用できるようにする重要な設定です。また、あなたの Moodle ウェブサイトを使用するユーザに対して、パフォーマンスを向上させます。有効にするには、httpd.conf ファイルに下記の行を追加してください。
AcceptPathInfo on

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PHP 設定を確認する

Moodle を動作させるためには、数多くの PHP 設定を有効にする必要があります。ほとんどのサーバでは、これらの設定は、すでにデフォルトとされています。しかし、いくつかの PHP サーバ (および最新の PHP バージョン) では、異なる設定をする必要があります。これらの設定は、PHP設定ファイル (通常、php.ini と呼ばれます) で設定します:

magic_quotes_gpc = 1    (必須ではありませんが、お勧めします)
magic_quotes_runtime = 0    (必須)
file_uploads = 1
session.auto_start = 0
session.bug_compat_warn = 0
あなたが php.ini をすでに編集しているのでしたら、任意で次の設定を追加してみてください。例えば、通常デフォルトで 2MB に設定されている添付ファイルの最大アップロードサイズを、次のように 16MB に変更できます:
post_max_size = 16M
upload_max_filesize = 16M

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ウェブサーバおよび PHP 設定のために .htaccess ファイルを使用する

直接サーバファイルを触れるようでしたら、直接上記ファイルを編集してください。あなたが他のアプリケーション用の異なる設定を必要とするウェブホスティングに Moodle をインストールして、サーバの httpd.conf または php.ini にアクセスできない場合、デフォルト設定をオーバーライドできる可能性もありますので心配しないでください。次の方法は、オーバーライドが許可されたApacheのみで動作します。

  • Moodle メインディレクトリに .htaccess というファイル名のファイルを作成してください。ファイルの内容には、次のように記述してください。
DirectoryIndex index.php index.html index.htm
<IfDefine APACHE2>
    AcceptPathInfo on
</IfDefine>
php_flag magic_quotes_gpc 1
php_flag magic_quotes_runtime 0
php_flag file_uploads 1
php_flag session.auto_start 0
php_flag session.bug_compat_warn 0
  • 任意で、次のように最大アップロードファイルサイズを設定することもできます。
LimitRequestBody 0
php_value upload_max_filesize 2M
php_value post_max_size 2M
    
  • 最も簡単な方法は、Moodleの lib/htaccess を '.htaccess としてコピーした後、あなたの環境に適切な形で編集する方法です。コピーしたファイルの中には、詳細なインストラクションが記載されています。例えば、Unix shell でファイルをコピーするには、次のコマンドを実行します:
cp lib/htaccess .htaccess

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空のデータベースを作成する

あなたのデータベースシステムに、空のデータベース (例 "moodle") およびデータベースにアクセスできるユーザ (例 moodleuser ) を作成してください。テスト用にアカウント「root」を使用することはできますが、運用サイトでの使用はお勧めできません。サーバの不正侵入者によりパスワードを発見された場合、1つのデータベースのみでなく、データベース全体が危険に晒されます。

警告: Moodle 1.5.x は、ストリクトモード設定 (STRICT_TRANS_TABLES および STRICT_ALL_TABLES) では動作しませんので注意してください -- http://moodle.org/mod/forum/discuss.php?d=58552 を参照。ですから、あなたが MySQL 5.x を使用している場合、MySQL 設定ファイル (Windows では my.cnf、Unix/Linux では my.cnf) を編集して、ストリクトモードのオプションをコメントアウトするか、 sql-mode="" (シングルモード) を追加してください。 設定変更後は、MySQL をリスタートしてください。

あなたがサーバに直接アクセスできない場合、PHPMyAdmin (または他のMySQLクライアント) を使用して、次のコマンドを入力してください: SET global.sql_mode='';

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ホスティングサーバを使用する

あなたがウェブホスティングを使用している場合、恐らくデータベースを作成できるウェブインターフェースのコントロールパネルが提供されています。

cPanel システムは、最も人気の高いウェブインターフェースのコントロールパネルのひとつです。Cpanel では、データベースを下記の手順で作成してください。

  1. 「MySQL Databases」アイコンをクリックしてください。
  2. データベースフィールドに「moodle」と入力して、「Add Database」をクリックしてください。
  3. 該当するフィールドにユーザ名およびパスワード (あなたが Cpanel で使用するものではありません) を入力して、「Add User」をクリックしてください。
  4. 「Add User to Database」ボタンを使用して、データベースのすべての権限を持つユーザを追加してください。
  5. ユーザ名およびデータベース名には、あなたの Cpanel アカウント名が接頭辞 (例 moodle_username、moodle_moodledb) として追加されますので注意してください。この情報を Moodle のインストール画面に入力する場合、接頭辞を含んだフルネームを入力してください。

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コマンドラインを使用する

あなたが Unix または Windows のコマンドを実行できるのでしたら、MySQL クライアントプログラムでコマンドを入力することにより、同じような作業を行うことが可能です。

以下に MySQL クライアントコマンドを記します (赤い文字は、Moodle 1.6 以降で使用します。Moodle 1.5 以前のバージョンでは無視してください。):

  # mysql -u root -p
  > CREATE DATABASE moodle DEFAULT CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_unicode_ci; 
  > GRANT SELECT,INSERT,UPDATE,DELETE,CREATE,DROP,INDEX,ALTER ON moodle.*
          TO moodleuser@localhost IDENTIFIED BY 'yourpassword'; 
  > quit 
  # mysqladmin -u root -p reload

あなたが MySQL 4.0.2 以降を使用している場合、GRANT と同時に CREATE TEMPORARY TABLES も指定してください。

  > GRANT SELECT,INSERT,UPDATE,DELETE,CREATE,CREATE TEMPORARY TABLES,
          DROP,INDEX,ALTER ON moodle.* 
          TO moodleuser@localhost IDENTIFIED BY 'yourpassword'; 

順を追ったインストラクションは、MySQL installation for Ubuntu(Debian)でご覧いただけます。

以下、PostgreSQL のコマンドラインのサンプルです:

  # su - postgres
  > psql -c "create user moodleuser createdb;" template1
  > psql -c "create database moodle with encoding 'unicode';" -U moodleuser template1
  > psql -c "alter user moodleuser nocreatedb;" template1
  > psql -c "alter user moodleuser with encrypted password 'yourpassword';" template1
  > su - root
  # /etc/init.d/postgresql reload

上記コマンド (>psql -c "create database moodle...") を使用した Postgres のデータベース作成でエラーメッセージが表示された場合、次のコマンドをお試しください:

psql -c "create database moodle with template=template1 encoding = 'unicode' owner =  moodleuser 
location = '/var/mydata';"

データベース作成コマンドでパスワードの入力を要求された場合、最初に「encrypted password」を入力してください。

順を追ったインストラクションは、Postgresql installation for Ubuntu(Debian)でご覧いただけます。

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データディレクトリ (moodledata) を作成する

Moodle では、コースドキュメントやユーザの写真等、アップロードしたファイルを保存するためのサーバのハードディスクスペースも必要です。Moodle インストールプログラムはディレクトリの作成を試みますが、ディレクトリの作成に失敗した場合、この目的のためのディレクトリを手動で作成してください。

セキュリティに関する警告: セキュリティ上、データディレクトリはウェブ経由でアクセスできない場所に作成してください。簡単な方法は、データディレクトリを単純にウェブディレクトリの外に作成する方法ですが、 (Apache を使用して) ウェブディレクトリ内に作成する必要がある場合、下記の行を含む「.htaccess」ファイルをデータディレクトリ内に作成してください:

deny from all

所有者およびパーミッション: Moodle がディレクトリにアップロードしたファイルを保存できるかどうか確認するため、ウェブサーバソフトウェアがこのディレクトリにみ書き実行権を持つようにしてください。Unixマシンでは、これはディレクトリオーナーが「nobody」または「apache」で、読み書き実行権を持っていることを意味します。次のコマンドでオーナーを変更できます:

chown -R nobody:nobody moodledata

ホスティングシステムでは、他人 (others) にパーミッションを与えるのに対して、グループにパーミッションを与えないでください。次のコマンドでグループのパーミッションを取り除くことができます:

chmod 707 moodledata

ウェブディレクトリに Moodle データディレクトリがある場合、Moodle はデフォルトで警告を表示します。ウェブディレクトリ以外でしたら、あなたが好きな場所にこのディレクトリを配置することができます。後でこのディレクトリを移動することができますが、移動に応じて「config.php」の内容を変更してください。Moodle データディレクトリを「/var/www/moodledata」から「/data/moodledata」に移動した場合、「config.php」内の Moodle データディレクトリに関する記述は、次のようになります:

  • 変更前
$CFG->dataroot  = '/var/www/moodledata';
  • 変更後
$CFG->dataroot  = '/data/moodledata';

CPanel およびウェブホスティング: cPanel システムでは「File Manager」を使用してフォルダを探すことができます。「File Manager」をクリックして、「Change Permissions」を選択してください。ほとんどの共有ホスティングサーバでは、他のウェブホスト利用者から、あなたのファイルを変更されないように、他人 (others) に対して読み書き実行権を与えるのに対して、「group」からのファイルアクセスを制限する必要があります。他人 (others) に対して読み書き実行権を与えることで、ウェブサーバがあなたのファイルにアクセスできるようになります。この設定を安全に行うには、あなたのサーバ管理者にお尋ねください。特に、「Safe Mode」として知られている PHP の設定がなされているサーバでは、利用可能な Moodle データディレクトリを作成することができない場合があります。

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config.php を作成するためインストールスクリプトを実行する

インストールスクリプト (install.php) を実行するためには、ウェブブラウザを使って Moodle メイン URI にアクセスしてください。または、http://yourserver/install.php に直接アクセスしてください。

(インストーラーはクッキーを設定しようとします。もし、ブラウザに警告が表示された場合はクッキーを受け入れてください!)

Moodle は必要な設定を検出して、config.php と呼ばれる新しい設定ファイルを作成するための画面にあなたを導きます。最後の過程で Moodle は適切な場所にファイルを書き込みます。もしくはボタンをクリックすることでインストーラーから config.php ファイルをダウンロードして、サーバのメイン Moodle ディレクトリにアップロードすることができます。

途中でインストーラーはあなたのサーバ環境をチェックして問題を解決する方法を提案します。ほとんどの場合はこの提案で十分です。しかし、行き詰った場合、Using Moodle: Installation problemsをご覧ください。

前のステップで config.php が正常に作成された後は、あなたのサイトのフロントページにアクセスすると残りの設定を行うために「管理」画面に移動します。

最初に管理画面にアクセスした場合、このセットアップを続けるために同意する必要のあるGPL「シュリンクラップ」同意が表示されます。

Moodle はデータベースの設定を開始し、データを保存するためのテーブルを作成します。最初にメインデータベーステーブルが作成されます。下記のような SQL 文の次にステータスメッセージ (緑色または赤色で) が表示されます:

CREATE TABLE course ( id int(10) unsigned NOT NULL auto_increment, category int(10) unsigned NOT NULL default '0', password varchar(50) NOT NULL default '', fullname varchar(254) NOT NULL default '', shortname varchar(15) NOT NULL default '', summary text NOT NULL, format tinyint(4) NOT NULL default '1', teacher varchar(100) NOT NULL default 'Teacher', startdate int(10) unsigned NOT NULL default '0', enddate int(10) unsigned NOT NULL default '0', timemodified int(10) unsigned NOT NULL default '0', PRIMARY KEY (id)) TYPE=MyISAM

成功

... そして次のように表示されます: メインデータベースが正常に設定されました。

もし、このような表示がなされない場合、データベースまたは config.php で定義した設定に問題があるはずです。PHP が制限された「セーフモード」(商用ウェブホストでは時々セーフモードに設定されています) に設定されていないか確認してください。<? phpinfo() ?>を含んだ小さなファイルを作成することで、PHP の変数をブラウザで確認できます。これらのことをすべてチェックして、管理ページを再度表示させてください。

ページの最後までスクロールして「続ける」をクリックしてください。

さらにデフォルト言語、SMTP ホスト等、インストールのための変数設定を行うフォームが表示されます。現時点ですべてを正しくしようと心配しすぎないでください - いつでも元に度って、管理画面でこれらの設定を変更することができますから。デフォルトの設定値は、多くのサイトにとって実用的で安全になるようにデザインされています。スクロールして「変更を保存する」ボタンをクリックしてください。

もし (もし、の時だけ) このページまたは次のページで引っ掛かって次に進めない場合、おそらくあなたのサーバには私が「buggy referrer」と呼んでいる問題があります。これは簡単に直すことができます: 「secureforms」設定を「No」にして再度試してください。

次に、様々なMoodleモジュールで必要なテーブル設定に関する多くのステータスメッセージが出力されたページが表示されます。前と同じようにすべてが緑色でなければなりません。

ページの最後までスクロールして「続ける」をクリックしてください。

次のページは、名称、フォーマット、説明等の Moodle サイトに関するパラメータとフロントページの設定を行うフォームです。必要事項を入力して (いつでも戻って変更することができます) 設定を保存」をクリックしてください。

最後に、管理ページにアクセスするためのトップレベル管理者の作成を求められます。あなたの名前、メールアドレス等の詳細データを入れて「設定を保存」をクリックしてください。すべての項目に入力する必要はありませんが、重要な項目が空白の場合、再入力を求められます。

後で管理ページにアクセスするときに必要な管理者のユーザ名とパスワードを忘れないでください。

(いかなる理由でも、インストールが中断された場合やログインできないようなシステムエラーが発生した場合、 通常はユーザ名「admin」、パスワード「admin」でログインすることができます。

インストールに成功すると、新しいサイトのホームページに戻ります! 管理ページへのリンクはページの左側下方にあります (これらの項目は他とは区別された管理ページに表示されます) - これらの項目は管理者としてログインしているあなたにのみ表示されます。更なるMoodleの管理は次のようなメニューを通して行うことができます:

  • コースの作成と削除
  • ユーザアカウントの作成と編集
  • 教師アカウントの管理
  • テーマ等のサイト全体に渡る設定の変更

しかし、インストールはまだ終わっていません! 非常に重要な作業があります (cron に関する次のセクションをご覧ください)。

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cron の設定

Cron インストラクションをご覧ください。

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バックアップの設定

バックアップインストラクションをご覧ください。

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新しいコースを作成する

Moodle は正常に動作し、あなたはコースの作成を行うことができます。

管理ページ (またはホームページにある管理メニュー) より「コースの追加」を選択してください。

コースフォーマットに、十分注意しながら必要項目を入力してください。この段階では、細かな点を必要以上に心配する必要はありません。すべての設定は後で教師が変更することができます。様々な場面で使用方法の説明を表示する黄色のヘルプアイコンがあります。

「設定を保存」をクリックすると、教師の割り当てを行うページが表示されます。実際に存在しているアカウントのみをここで追加できます - もし、新たに教師アカウントを作成したい場合、各教師にアカウントを作成するよう依頼するか (ログインページを見てください)、管理ページで「ユーザの追加」を使ってアカウントを作成してください。

この作業が完了するとコースをカスタマイズすることができるようになります。コースへは、ホームページの「コース」リンクよりアクセスできます。

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関連情報